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消費税率アップに関するアンケート

2012年8月に消費税法の一部が改正されたことにより、2014年4月1日をもって消費税が5%から8%に引き上げられる。 増税直前の今、主婦はこの状況をどのように捉えているか調査した。

問1.消費税率アップについて、あなたはどう思いますか
問2.消費税率がアップすると、あなたの生活に影響はあると思いますか。また、「はい」と答えた方、具体的にどんな影響があると思いますか
消費税率アップについてあなたはどう思いますか 「はい」と答えた方、具体的にどんな影響があると思いますか
■ 「必要な財源」と言われても、痛いものは痛い
今回の消費税率アップについて政府関係各所の多くは「必要な財源の確保」と説明している。とはいえ、いずれにしても多くのモノやサービスに対して支払う額が単純に値上がりするのは、消費者にとっては痛手である。「その他」(1.9%)の回答にあった「用途が不明確。根拠が見える税率アップならば賛成(40代)」といった、明確な根拠や説明を周知徹底すれば、ほぼ同数だった「反対」(48.1%)や「仕方ない」(46.3%)の割合も変わってくるかもしれない。各家庭も国と同様、「必要な財源の確保」を切に望んでいるのだ。

次に、「消費税率がアップすると、あなたの生活に影響はあると思いますか?」との問いに「はい」(81.5%)が圧倒的に「いいえ」(15.4%)を上回った。そこで「はい」と答えた方に「具体的にどんな影響があると思いますか」と聞いたところ、「収入増が見込めない上に生活必需品や食料品が値上がりし、苦しくなる」(50代以上)といった「家計が苦しくなる」(29.5%)の割合が一番多く、「今まで以上に節約する」(40代)などの「節約する」(27.3%)「食べ盛りの子ども3人抱え、食費が大幅に上がりそう」(50代以上)「生活費が増える」(24.2%)「全ての生活費が上がってしまうから、貯蓄率が下がってしまう」(40代)「支出が増える」(20.5%)と続いた。つまり、「生活費が増え」て「支出が増える」ので、「家計が苦しく」なり、「節約」せざるを得ない、ともいえる。とにかく先々が不安になるような要素が目立つ結果となった。

問3.消費税率アップ後、今より家計を節約をしようと考えていますか。 また、「はい」と答えた方、 具体的に家計のどこで節約をしようと考えていますか。
消費税率アップ後、今より家計を節約しようと考えていますか 「はい」と答えた方
■ さらに節約しないとダメですか!?
次に、「消費税率アップ後、今より家計を節約をしようと考えていますか」と増税対処法のひとつ「節約」について聞いてみた。やはり「はい」が82.1%と高い結果が。「はい」と答えた方にさらに「 具体的に家計のどこで節約をしようと考えていますか」と聞いてみたところ、主婦が比較的コントロールしやすいイメージのある「食費」(72.9%)を筆頭に「娯楽費」(63.9%)「光熱費」(55.6%)「交際費」(33.8%)「通信費」(28.6%)と続いた。節約をしようと考えているか、との問いに「その他」(16.7%)と回答した人の中には「意識としては全て」(40代)、「今でも金銭的な節約はMAXだと思うが、全体的な使用料等を考えたいと思っている」(40代)などの意見がみられたところを考えると、「いいえ」(16.7%)の中には「節約したくない(しない)」というより、「すでに節約しているのにこれ以上は厳しい」と思う人もいる可能性が見てとれる。
問4.あなたは現在、何らかの仕事をしていますか。
問5.前項にて「はい」と答えた方、消費税率アップ後、働き方を変える予定や希望はありますか。また、「いいえ」と答えた方、消費税率アップ後、仕事を始める予定や希望はありますか
「はい」と答えた方、消費税率アップ後、働き方を変える予定や希望はありますか 「いいえ」と答えた方、消費税率アップ後、仕事を始める予定や希望はありますか
■ 損失分を補てんするための「仕事」
「あなたは現在、何らかの仕事をしていますか」と聞いてみたところ、「はい」が70.4%にも達した。ただし、この就業率の高さは本アンケートの回答対象者がキャリア・マムの会員ということもあるかと思われる。そして「はい」と答えた方に「消費税率アップ後、働き方を変える予定や希望はありますか」と聞いてみたところ「今のままでよい」(42.1%)が最も多く、次いで「仕事量を増やしたい」(39.5%)「転職したい」(9.6%)と続いた。また、「その他」(5.3%)内では「マムの仕事を増やしたい」(40代)といった嬉しい意見も。ぜひお仕事情報をマメにチェックして、自分に合ったお仕事を見つけてもらいたい。一方で「いいえ」と答えた方に「消費税率アップ後、仕事を始める予定や希望はありますか」と聞いてみると、「はい」が50.0%、「いいえ」が47.9%となった。現在すでに仕事に就いている人は現状維持か仕事量を増やしたい人が多く、仕事に就いていない人のほぼ2人に1人は仕事に就きたいと考えているようである。
問6.あなたや、あなたの配偶者の職場では、アベノミクスのおかげで給料アップが見込めそうですか?
問7.消費税について、あなたの考えを自由にお書きください
あなたやあなたの配偶者の職場ではアベノミクスのおかげで給料アップが見込めそうですか
■ アベノミクスはピンチの家庭を救えるか
「あなたや、あなたの配偶者の職場では、アベノミクスのおかげで給料アップが見込めそうですか」との問いに「給与(賞与)が上がる期待はできない」(75.3%)と圧倒的に多く、「すでに給与(賞与)が上がった」(2.5%)と「給与(賞与)が上がる予定がある」(1.9%)を合わせてわずか5%弱、「給与(賞与)が上がると期待している」(13.0%)を合わせても20%に満たなかった。「消費税率がアップしても、一方でアベノミクスの恩恵を受けられるだろう」という楽観的イメージが持てる家庭はごくわずかだという結果がわかった。消費税率はさらに2015年10月には10%に引き上げられる。その頃になるとまた日本の景気に変化が訪れるかもしれない。もちろん、アベノミクスの恩恵を受けられるかどうかも変わってゆくだろう。こちらについては、4月以降の景気の動向にも引き続き注目していきたい。
最後に「消費税について、あなたの考えを自由にお書きください」と聞いたところ「使い道を明確にしてほしい」(27.8%)「仕方がない」(27.2%)「削減できるところがある」(16.7%)「生活が苦しくなる」(14.2%)「生活必需品は減税してほしい」(8.6%)「ぜいたく品の税率を上げてほしい」(6.8%)「その他」(16.7%)など、やはり現実的な意見が多くを占めた。
■ 5%→8%→10%の荒波を賢く乗り切ろう!
前項の「消費税について、あなたの考えを自由にお書きください」ではさまざまな声が寄せられたが、特に「怒りの意見」が多いのが印象的だ。「消費税を納めていても、年金や福祉、教育などの具体的に国から個人が受けられる行政施策の内容が向上しているように感じられない」(40代)と現状にすでに納得がいっていない意見も。また「福祉の進んでいる諸外国の消費税率を考えるといたし方のないことだと思うが、商品の税率が一律なのはおかしい」(40代)といった税制に対する不満も見られた。「社会保障がしっかりしていれば、消費税があがるのは否定しない。ただあやふやな状況のため、きちんと周りを考えている人ほど、不利益になるのは納得がいかないということが問題。使途不明金にならないようにお願いしたい」(40代)という要望もあった。確かに本来ならば、施行前に国民が納得のいく形で説明する責任はあるはずだ。しかし、これだけ不安や不満の声が集まったのを見ればわかるように、まだまだ周知徹底されたうえでの施行ではないようだ。とはいえ10%まで引き上げられることはすでに決定済みなので、今後はどのように消費税が使われていくのかをもっと見える形で説明してもらいたい。
しかし中には「増税は家計に大きなダメージを与えると思うが、今まで何とはなしに購入していた商品を吟味するようになったり、買い物せず家庭にあるもので代用するようになったり、と本当に自分に必要なものが何かを見極めるよいきっかけになると思う。無駄なものを購入しなくなれば、捨てるものが減るので、環境にもいいし、ものを大切にする気持ちがあふれごみが減り、ごみが減ると地球温暖化の防止にもなり、未来が明るいものになる。そう考えると消費税の増額は未来の投資と思い、受け入れていくつもり」(30代)という前向きな意見も。今は納税義務がなくても、将来を担う子どもにもわかるような説明をするのが大人としてすべきことのひとつではないだろうか。ぜひ増税後も、どのような用途で活用されているのか、ぜひ発信し続けてほしい。国のため、未来のためとはいえ、「5%→8%→10%」の荒波を主婦は知恵と工夫で乗り切っていくしかないようだ。

他にも以下の設問がございます。

  • 消費税率アップについて、あなたはどう思いますか。
  • 消費税率アップの発表を受けて、今のうちにと購入したものはありますか。
  • 消費税率がアップすると、あなたの生活に影響はあると思いますか。また、「はい」と答えた方、具体的にどんな影響があると思いますか。
  • 消費税率アップ後、今より家計を節約をしようと考えていますか。 また、「はい」と答えた方、具体的に@@@@@@@
  • あなたは現在、何らかの仕事をしていますか。
  • 前項にて「はい」と答えた方、消費税率アップ後、働き方を変える予定や希望はありますか。また、「いいえ」と答えた方、消費税率アップ後、仕事を始める予定や希望はありますか。
  • あなたや、あなたの配偶者の職場では、アベノミクスのおかげで給料アップが見込めそうですか。
  • 消費税について、あなたの考えを自由にお書きください。
  •  
■調査概要
このアンケートの問合せはこちらから
調査方法 インターネット調査
調査期間

2014年2月

回答者数

20代から60代の女性(弊社WEB会員)162名

調査実施機関 株式会社キャリア・マム
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