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思い出の残し方

写真は、今も昔も家族の宝物。デジカメの普及でステキな写真が簡単に撮れる時代になりました。
でも、撮ったあとの写真の整理には結構な手間がかかります。家庭では、写真を誰がどのように管理し、保管しているのでしょうか。
思い出の保存の状況を聞いてみました。

問1 あなたのご家庭では、主にどなたが撮影しますか。
撮影する人と整理する人
■家族の中では写真を撮るのも整理するのも主婦の仕事!?
 家族の中では、自分でシャッターを押すことが多いという主婦が8割を超えた。ひと昔(ふた昔?)前の、「カメラマンは当然、男」だった時代からは隔世の感がある。これもデジタルカメラはじめカメラ技術の進歩によるところは大きい。
 撮った写真を整理するとなると、撮影以上に主婦の役割は大きい。子どもでも、かわいいモノを集めてきれいに保存するのが好きなのは、たいてい女の子。カメラの性能が上がり、利用が簡単になった今、家庭のカメラマンは、むしろ女性が適しているのかもしれない。
 それにしても、撮影から写真の整理まで、カメラに関わることはまるで家事の一つであるかのようだ。家電やできあいの食品が主婦の仕事を楽にしたのは事実だが、新たな仕事が家事に加わってきていることも忘れてはならない。いつの世も主婦は忙しい
問3 最近撮影した写真は、どのように保存していますか。
写真の保存方法
■時代の標準はデジタル保存&プリント併用。デジタル保存に過信は禁物。
 7割の回答者が、撮影した写真をパソコンのハードディスクに保存している。パソコン、デジカメの普及率と高い活用度が浮き彫りになった。
  気になるのは、パソコンのハードディスクに保存している回答者の3割、外付けハードディスクに保存している回答者の1割強が、プリントもバックアップもしていないことである。デジタルデータは常に消失の危険と背中合わせであるため、この事実には大きな不安を感じる。
  デジタル化がこれだけ進んでも、プリント派も健在だ。保存方法のもっとも多い組み合わせは、プリントと、パソコンまたは外付けのハードディスクでの保存の併用だ。よく撮れている写真、人にも見せたい写真はプリントし、長期保存する。あとの写真はデータで保存し、万が一の場合はあきらめる、という考え方のようだ。デジタルデータよりも紙のほうが保存期間が長いという知識も行き渡っているようだ。
  プリントするだけして整理しない(できない)回答者やネガフィルムのまま保存している回答者、中にはフィルムのまま保存という、何のために撮影したのかわからない回答者も存在した。
  このデジタル全盛時代にデジタルツールをまったく使っていない人は5人、全体のわずか1.7%であった。マニュアルカメラの愛好家かデジタル音痴(失礼!)かのいずれかであろうが、これはこれで、すでに貴重な存在である。逆に、インターネット上のスクラップブックを活用する最先端派は7.1%であった。
問4 どんなカタチで整理していますか。 
問5 今後写真をアルバムに整理するなら、どんなカタチで整理したいですか。
写真の整理方法と今後やってみたい写真の整理方法
■"まめな母さん"も"撮るだけ母さん"も、手軽ならやってみたいアルバム作成サービス。
 写真をしっかり整理している回答者の割合は3割。そのうち(いつの日か?)整理したいという願望のある回答者が4割であった。残りは整理する意志がないか、あるいは、できないと割り切っているあきらめの回答者と思われる。
  「整理している」回答者にその方法を聞いたところ、「市販のアルバムに撮ったままの写真を貼っていく」というオーソドックスな方法をとる回答者がもっとも多く、また、半数弱の回答者が写真を切り抜いたり、コメントや飾りをつけてアルバムを装飾している。
  全員を対象に、今後やってみたい写真の整理法を聞いたところ、「市販のアルバムに撮ったままの写真を貼っていく」が相変わらずトップだったが、その割合は5割まで減少した。代わって増えたのが、「オリジナルアルバム作成サービスを活用する」や「台紙や装飾物、コメントを工夫した手作りアルバムを作る」で、できるできないは別として、思い出をステキに残したいという気持ちが感じられる。
  「そのうち整理したい」「整理していない」回答者と、今現在「整理している」回答者のやってみたい整理方法についての回答傾向は似ているが、前者では「インターネット上などのオリジナルアルバム作成サービスを活用する」を選んだ割合が後者よりやや多く、後者では「市販のアルバムに切り抜き写真やコメントなどとともに貼り付ける」「台紙や装飾物、コメントを工夫した手作りアルバムを作る」を選んだ割合が前者よりやや多い。つまり、面倒なことは御免の"撮るだけ母さん"タイプと、もっと手をかけたい"まめな母さん"タイプである。
  面白いのは、面倒なことは御免のはずの"撮るだけ母さん"タイプも、「インターネット上などのオリジナルアルバム作成サービスを活用」したいと思っていることである。手軽にやってくれるサービスがあるのなら、思い出を写真できれいに残したいという思いは、写真を撮る人の中に基調として流れるテーマなのであろう。
問6 アルバム作りをするならば、どんなサポートがあるとよいですか。
期待するアルバム作りのためのサポート
■アルバム作成キットがあれば何とかなるかも、と期待する多忙なぶきっちょ母さん。
 では、写真の整理にはどんなサポートが望まれているのだろうか。もっとも多かったのが、「装飾のためのパーツやツール」。タイプ別に見ると、普段から写真整理をしている"まめな母さん"タイプで圧倒的にこの選択肢が多かった。
  次に多かったのが「アルバム作成キット」。この選択肢は、整理をしているか否かによらず、4割以上の回答者に選ばれている。つまり、"撮るだけ母さん"タイプのなかでも、「整理はしていない」と、すでに写真整理をあきらめたかのようにみえたグループまでも選んでいるのである。
  このグループもまた、実は、できることならきれいなアルバムをつくりたい、作成キットがあれば何とかなるかもしれない、と思っているようなのだ。写真は裕に10年分はたまってしまっていて、自分だけではとても整理できない、面倒、どうしていいかわからない......という、忙しいぶきっちょ母さん像が思い浮かぶ。
  「そのうちにアルバムに整理したい」という、望みは捨てていないグループが多く選んだのは「アルバム作りを依頼」するという選択肢である。整理したい、整理したい、と思いつつも、やっぱりできないだろうから、頼めるものならやってもらいたいという切実な思いが伝わってくるようだ。無制限無考慮で誰にでもどんどん写真が撮れるデジカメ時代にこそ、簡単整理簡単アルバム作成のサポートが望まれる。

他にも以下の設問がございます。

  • 写真のプリントはどこでしますか。よく利用するものをいくつでもお選びください。
  • ご自宅で使っているカメラは何ですか。ふだん使っているものすべてをお選びください。
  • 撮った写真を家族以外の誰かに見せたいとき、どうしていますか。
  • 撮った写真をどのように整理・活用するか考えて撮っていますか。
  • デジタルカメラ使用時、ミスショット(うまく撮れなかった写真)をどうしていますか。
  • 撮影した写真の保存、活用、思い出の残し方に関して、いつも困っていることや、こんなことができたらいい、ということがあればお書きください。
  •  
■調査概要
このアンケートの問合せはこちらから
調査方法 インターネット調査
調査期間

2009年8月

回答者数

20代から50代の女性(弊社WEB会員)297名

調査実施機関 株式会社キャリア・マム
web調査のご依頼はこちらから

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