• ようこそ ゲストさん
  1. HOME
  2. 主婦と消費行動研究所
  3. ほんねリサーチ
電力自由化についてのアンケート

施行されて約1年半、「電力自由化」は生活に浸透しているのだろうか。マム会員にアンケートを実施した。

問1.電力自由化のことは知っていますか
q1.gif
■ 「電力自由化」の意味を知っていますか
2016年(平成28年)4月1日に施行された「電力自由化」。各地の電力会社だけが販売できた電気の小売が、他業種にも解禁されたものである。これによりさまざまなサービスとともに電気の契約先を消費者が選べるようになった
そこでまず「電力自由化のことは知っていますか」と聞いてみると、98.1%もの人が「はい」と回答。比較的最近のビッグニュースだったこともあり、知っている人は多いようだ。
問2.実際に電力会社を変更しましたか
問3.電力会社を変更した理由、または変更していない理由を教えてください
問4.もしも電力会社を変更するとしたら、何を優先順位に変更しますか
実際に電力会社を変更しましたかもしも電力会社を変更するとしたら、何を優先順位に変更しますか
■電力会社の変更、その基準は?
「実際に電力会社を変更しましたか」と聞いてみると、「いいえ」の79.0%に対して「はい」と答えた人は21.0%ととても少ない
また「電力会社を変更した理由、または変更していない理由を教えてください」と聞いてみると、「変更した」と回答した人は「電気とガスを統一した方が電気代が安くなった」(30歳代)「インターネット回線と併せての契約になると大幅に安くなることがわかった」(40歳代)「電気代が安くなるのに加え、キャンペーンでキャッシュバックがあった」(40歳代)といった電気代がお得になる理由から変更したという人が多かった。中には「マンションの管理組合で検討した結果、電力会社をマンション全体で変更した」(50歳代)という大がかりなものもあった。その他、「東日本大震災の時の東電の対応に非常に問題を感じたから」(50歳代)という理由も複数あった。
一方で「変更していない」人の理由を聞くと、「どこの会社を選べ良いのかよくわからない」(50歳代)という人が多かった。あまりにもさまざまなサービスが急に増えたため、どこが我が家にとって一番有益か、というのが分からなくなってしまっているのだろうか。同じく多かった答えとして「変えたところで、メリットがなさそう」(40歳代)「面倒くさい」(50歳代)「今のプランが一番安かった」(40歳代)などが挙がった。そのほか、「災害の時心配」(50歳代)「オール電化だから」(40歳代)「マンションで一括で支払っているため」(40歳代)などの意見があった。 「もしも電力会社を変更するとしたら、何を優先順位に変更しますか」との問いにはやはり「価格」(56.3%)が一番多く、次いで「信頼できる企業が提供していること」(28.1%)がつづいた。電力自由化により、電力会社からの供給がすべてではない、と考える人が増えてきたということなのだろうか。
問5.発電の方法として、どのような方法が良いと思いますか
発電の方法として、どのような方法が良いと思いますか
■ 新しいエネルギー供給源は何があるのだろう
「発電の方法として、どのような方法が良いと思いますか」と聞くと、「地熱や潮力など日本の風土にあった新しいエネルギー供給」が50.6%と半数を占めた。これは電力自由化がきっかけというよりも、東日本大震災等を経験し、東京電力の対応や設備のさまざまな問題が露呈したことで改めて考えた人も多いことだろう。一般家庭でも増えてきた「太陽光」(26.3%)も多かったが、既存のエネルギー供給源だけでは今後は厳しいと考えている人の多さが分かる結果となった。
■ 電気を「使わない」工夫も必要
東日本大震災、電力自由化など、限りあるエネルギーをどのように使っていくべきかを考える機会が増えてきた今日この頃、「身近でできる電力の節約としてご家庭ではどのようなことをしていますか」と聞いてみたところ、各家庭でさまざまな工夫をしていることが分かった。
やはり多いのは「無駄な照明は消す」(20歳代)「コンセントを小まめにぬく」(20歳代)という日ごろの心がけ。ほかには「契約アンペアを一段階落とす」(30歳代)「消費電力が大きい家電は同時に使わない」(30歳代)「LED電球への変更」(30歳代)「エネファームを導入」(40歳代)「エアコンと扇風機の併用」(40歳代)が多く挙げられた。また、電気の使い方の工夫のほかに、電気を「使わない」工夫も多かった。例えば「みんなで同じ部屋で過ごす」(40歳代)「なるべく公共の施設などに出かける」(40歳代)「夜は早く寝る」(30歳代)「夏は薄着や冷たい食事、冬は厚着や温かい食事などでエアコンになるべく頼らない」(40歳代)など、さまざまな工夫をして電気代を抑えている家庭もあった。
電力自由化で消費者が電力会社を選べるようになったのは、独占市場だった電力業界に風穴を開けたという点ではとても画期的であった。しかし、有限のエネルギーをみんなで使いあっていくという図式はかわらない。経済的に、かつ、無駄遣いをしないように一人ひとりの心がけは今後も重要であることを忘れてはならない。

他にも以下の設問がございます。

  • 電力自由化のことは知っていますか
  • 実際に電力会社を変更しましたか
  • 電力会社を変更した理由、または変更していない理由を教えてください
  • もしも電力会社を変更するとしたら、何を優先順位に変更しますか
  • 発電の方法として、どのような方法が良いと思いますか
  • 身近でできる電力の節約としてご家庭ではどのようなことをしていますか
■調査概要
属性 このアンケートの問合せはこちらから
調査方法 インターネット調査
調査期間

2017年6月

回答者数

20代から60代以上の女性
(弊社WEB会員)160名

調査実施機関 株式会社キャリア・マム
web調査のご依頼はこちらから

«前のページへほんねリサーチTOPへ次のページへ»

ページの先頭へ

この記事が気に入ったら「応援する」ボタンをクリック

応援する