届かなかったラヴレター
岸裕太(きしゆうた)
切ない気持ちや感謝の気持ち、大好きだったあの人への想い・・・毎年、大切な人への思いを綴ったラヴレターを募集している「届かなかったラヴレター」。これまでご応募いただいた「届かなかったラヴレター」をご紹介します。
付き合って3年にもなるのに、
一度もキミに「愛しています」と言っていませんね。
そういえば、交際を始めるときも、
「付き合ってくれ」とは言いませんでした。
僕は大切な場面ではいつも、
濁した言葉とそれらしい素振りだけで
愛を伝えてきました。
僕はそれだけで充分だと思っていました。
でも、女性からすると、
やっぱりそうではないみたいですね。
分かっていても、
「愛している」と言われたい。
知っていても
「貴方が大切だ」と言われたい。
それは女性として、一人の人間として、
ごく当たり前のことなのだと、
最近になって、やっと気づき始めました。
いつかは面と向かって
「愛しています」と言えるようになりたい。
でも、恥ずかしがり屋の僕には、
まだちょっと無理だと思う。
この手紙は、
そんな僕からのラブレターです。
口に出して言えるまで、
文字で我慢していて下さい。
いつかきっと言うから。
「届かなかったラヴレター」次回の募集についてはキャリア・マムサイトやメルマガでお知らせします。 過去の受賞作品はこちらでご覧いただけます。