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教えて!ごとう先生

すんなり勉強に取りかかれない息子

子どもの勉強で頭を抱えているママたちへ。長年子どもたちを指導しているごとう先生が、すっきり解決してくれます!

後藤 武士 先生:1967年(昭和42年)岐阜県生まれ。青山学院大学法学部卒。日本全国授業ライブ「GTP」主宰として、北海道より沖縄・石垣島まで、児童、生徒、父母、講師、教師、会社員を対象に講演。また新進気鋭の若手教育評論家、最強教育指南役としても活躍中。 ⇒オフィシャルサイト ⇒後藤武士先生 著書一覧

~後藤先生メッセージ~
実現可能で、子どもの性格・適正にあった経験的な裏付けをもった学習法を指導したいと思っています。ときには厳しいことも申し上げますが、すでにご定評いただいている救いのあるアドバイスを心がけます。夢を妄想としてしまうのではなく、 数年後の姿とできるよう、一緒にがんばりましょう。

Q. すんなり勉強に取りかかれない息子

20150422_ph.jpg新5年生になる息子のことです。息子は、勉強に取りかかり集中しはじめるまで、とても時間がかかります。お腹がすいた、友だちと遊んで疲れて眠い、などグズグズ言い(おにぎりを食べさせたり、ちょっと眠らせたりすることもあります)、ようやく机に向かっても学校での話を始めたり、歌を歌ったり。私はテキストを開いておいたり、「時間だよ」とか「集中すればすぐに終わるよ」と声をかけたりもしますが、スムーズに始められることはほとんどないです。塾の宿題も多いので、曜日ごとに勉強のスケジュールを決めました。友だちと遊ぶ時間を入れ、息子とも話して無理ないようにしたつもりですし、あまり親が管理しすぎないようにしたいと思っています。本人も投げ出したりはしないのですが、とにかく勉強モードに入るのに時間がかかるのです。夕食や就寝時間が遅くなってしまい、こちらもイライラしてしまいます。どうすれば、すんなり勉強に取りかかれるようになるのでしょうか。

(HN:ひだりのほっぺ)

A. 場所を変え、儀式をはさんでみよう

しめ切りまでに終わらせることが重要

難しいですねえ。投げ出すことがないのであれば、これはこれでもよいような気はします。重要なのは先に取りかかるかどうかではなく、しめ切りまでに終わらせることができるかどうかですから。とはいえ、どうしてもということであれば、まずは場所を変えること、それから儀式をはさむことでしょうねえ。要するに、カタチから入るというやつです。

臨戦態勢に入れるような角度の机と椅子。余計な誘惑が一切ない部屋。課題以外の雑事を想起させるものが置いていないスペース。それに加えてアラーム音や1分間の瞑想、はたまたスクワットなど、とにかく時間帯の切り替えを意識させる行為。これらによってリセットを強制的に身体に伝え、それをくり返すことによって条件反射的に学習に取りかかれるようにする。2週間も続けられれば、それなりに効果は出ると思います。

ただし、習慣づけというのは、犠牲も伴います。当初は自主性が大きく阻害されますし、それによる反抗もあるでしょう。また自分なりのペースを乱されることで学習効果にも悪い影響が出てくるかもしれませんし、質より形を優先し、とにかく片づけてしまえばよいのだと、学習を作業にしてしまうこともあるやもしれません。

ですから、成果がちゃんと出ているうちはいじらないのも手だと思うのです。思うような成果が出なくなってきたら、しめ切りだけをきっちり決め、「ここまでにスタートしなかったら強制的に机に向かわせる」ようにし、さらに成績が下がったら、いよいよ習慣づけを強制する。それくらいの長い目で臨まれた方がよい結果につながるように思います。

中学受験を考えている場合は違ってくる

中学受験が念頭にあるのなら話は別ですが、もしそうならこの時期に夕食時間だの就寝時間だのが気になっていることの方が問題です。仮に相応の国私立受験をお考えでしたら、学校外で友だちと遊ぶ機会自体減らさざるを得ませんし、夕食や就寝時間が機械的に決まってしまうくらいのコマ数を確保した塾に転ずる必要があるでしょう。またタイムスケジュールも親が管理するのが前提になります。

余談ですが、小5の男子というと成長との関係からか、眠くなることも多いようです。このあたりは本人の怠惰によるものではないので考慮してあげてください。

回答は質問いただいた文面から推測できる範囲でアドバイスさせていただいたものです。 したがって私のアドバイスが最善とは限りません。実践に関しては使える部分をアレンジして各自の責任でお願いします。 ・・・後藤 武士

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