教えて!ごとう先生
ひとりでも勉強してほしい
子どもの勉強で頭を抱えているママたちへ。長年子どもたちを指導しているごとう先生が、すっきり解決してくれます!
後藤 武士 先生:1967年(昭和42年)岐阜県生まれ。青山学院大学法学部卒。日本全国授業ライブ「GTP」主宰として、北海道より沖縄・石垣島まで、児童、生徒、父母、講師、教師、会社員を対象に講演。また新進気鋭の若手教育評論家、最強教育指南役としても活躍中。 ⇒オフィシャルサイト ⇒後藤武士先生 著書一覧
~後藤先生メッセージ~
実現可能で、子どもの性格・適正にあった経験的な裏付けをもった学習法を指導したいと思っています。ときには厳しいことも申し上げますが、すでにご定評いただいている救いのあるアドバイスを心がけます。夢を妄想としてしまうのではなく、 数年後の姿とできるよう、一緒にがんばりましょう。
Q. ひとりでも勉強してほしい
小学2年生の娘のことです。私は働いているのですが、私が帰宅するまで宿題をしません。見ていてあげるとやるのですが、そうでないとまったくやらず、毎日の就寝が遅くなるばかり。難しくてできないわけでは決してありません。これから宿題を終わらせるのに時間がかかるようになるでしょうから、その前に、ひとりで宿題を終わらせる習慣をつけさせたいと思っています。何かよい方法があれば、教えていただけませんか。
(HN:バトン)
A. 勉強する環境をつくってあげよう
留守番できるだけでもすごいこと
小2の女の子ですよね。お留守番できてるだけでもエライなあと思うのですが、それでは物足りませんか。とはいえ、就寝時間が遅くなってしまうのも困りモノなので、ちょっと考えてみましょう。まず思いつくのは宿題のやり方が身についているかどうかですね。「見ていてあげる」という状態がどこまで口をはさんでいる状態なのか。もし指図が多いようならば徐々に減らしていって、文字通り「見てるだけ」の状態に近づけていくといいでしょう。次の段階では環境ですね。いわゆる形から入るというやつ。「ここにかばんを置く」「ここで宿題をやる」という具合にカードでも置いておいて、RPG感覚で片づけていけるように仕向ける。宿題ができたら「宿題が終わったら(お母さんが目を通せるよう)ここに置く」「ここからおやつをとって食べる」というゴールにたどり着けるように。
音が寂しさを紛らわせていることも
それからひとつ気になるのが静かすぎる環境ではないかということです。小2だとまだまだ心細さを感じる年頃。テレビだのネットだのゲームだのというものは音を発し、寂しさをある程度紛らわせてくれますが、宿題を始めとする勉強というのは静かになりがちです。実はこれが嫌でひとりではやれないという子も少なくないんですよ。もし、この指摘があたっていたら、何らかの形で学習に差し障りのない音を発せられる環境を与えてあげてください。一番いいのは有線ですが、まさか子どものために有線をひくわけにはいきませんので、ラジオでもいいでしょう。可能であれば帰宅時間を見はからって電話してあげるのもいいですね。
回答は質問いただいた文面から推測できる範囲でアドバイスさせていただいたものです。 したがって私のアドバイスが最善とは限りません。実践に関しては使える部分をアレンジして各自の責任でお願いします。 ・・・後藤 武士