届かなかったラヴレター
応募作品紹介~カヨ
切ない気持ちや感謝の気持ち、大好きだったあの人への想い・・・毎年、大切な人への思いを綴ったラヴレターを募集している「届かなかったラヴレター」。これまでご応募いただいた「届かなかったラヴレター」をご紹介します。
おじいちゃんへ。
母がまだお腹の中にいた時に戦地に赴いた祖父。
産まれてくるのは、男の子なのか女の子なのか分からないので、
どちらが産まれて来てもいいように名前を残して行ったそうです。
最近になって、書道の先生をしていた祖父の文字を見ました。
本当に美しく、でも紙の古さが時代を感じさせて、
あぁ、あなたが本当にこの世にいて、それで繋がって私が産まれたんだと、
実感しました。
話でしか聞いた事がなくて、どこか遠い存在だったのに、急に逢いたくなりました。
不思議な感覚です。
この印刷の時代に、やはり直筆の文字は伝わりますね。
骨も見つからず、どこでどう最期の時を迎えたのか誰も知りません。
戦争とはそういうものだと分かっていても、やはりせつないですね。
一言だけ、伝えたいです。
まだ、あなたの奥さんは97歳で元気ですよ♪
「届かなかったラヴレター」次回の募集についてはキャリア・マムサイトやメルマガでお知らせします。 過去の受賞作品はこちらでご覧いただけます。