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デジタルまめ知識

親と子どもとSNS その2 お子さんが「不幸の手紙」をもらったら

その1はこちら↓
親と子どもとSNS その1 お子さんのプライバシーを考える
http://www.c-mam.co.jp/career/digital/e/008663.php

皆さんは子どものころ、「不幸の手紙」をもらったことはありませんか。
諸説ありますが、だいたいは「○日以内に○人に同じ文面でこの手紙を回さなければあなたに不幸が訪れる」といった内容がほとんど。
昔の話、と笑って済ませたいところですが、現代版「不幸の手紙」はデジタル化を遂げ、今も生き延びています。人知れず悩むお子さんが存在しているとしたら、あなたはどう思いますか。

741938_m.jpg「不幸の手紙」はいわゆる「チェーンメール」へ

手書きの「不幸の手紙」は「チェーンメール」という形で(よくない意味で)パワーアップしてしまいました。手書き以上に確実に拡散できるSNSの機能がよくも悪くもマッチしてしまったことにあります。
内容に関してもバリエーションが増えたため、一見「不幸の手紙」と同じメカニズムと気づきにくいものもあります。「○人に広めてほしい」といったニュアンスがあれば要注意でしょう。

不安感をあおる文面と好奇心は子ども心を揺さぶります。もらった友だち、送る(送った)友だちへの対応、その両方に対して人間関係の構築の経験が浅い子どもがうまくこなせるかというと、なかなか難しいものがあります(大人でも場合によっては難しいですよね)。

もらったら断りづらいのは昔も今も同じ

まず、「チェーンメールはなにもアクションを取らないのが一番の対処法である」ということを理解してもらうことから始まります。関係性にもよりますが、もらった相手にも理解を求められれば、今後の抑止力にもつながります。

もしお子さんから「○人に送らないといけない」と事前に相談された場合は、とりあえず送ってきた相手に「ありがとう」などの何らかの返事をしつつも誰にも転送しない、もしくは「親との約束で協力できない」と謝罪がてらお断りさせる、などの方法が考えられます。
また、「○人に送ってしまった」などの事後の相談の場合は、転送先の友だちになるべく早くこれ以上転送しないように依頼しつつ謝罪、などが必要となります。
しかし! これがスムーズにできたらそれほど問題ではないんですよね。これができないから皆さん困ってしまうわけです。また、相手も子どものため、どこまで理解できるかは人それぞれ。もしチェーンメールの転送を断ったり、転送してしまったことで子ども同士のトラブルになりそうだと感じたら、学校に相談してみるのもいいかもしれません。

これからのデジタルマナーを考えるきっかけに

メールをもらって、またそれを転送する。やっていることはデジタルマナーに反することではあるけれど、友情にヒビが入るのは避けたいし、仲間外れも困る。まさに「不幸の手紙」どおりの展開に......。
こうして不安感をあおるメカニズムにまんまと乗せられているだけなのですが、子どもの世界の中では深刻なことがら。一方で、チェーンメールを認識している場合は送ってくる相手が非難の対象となります。
アナログのころからこうして人々を悩ませつづける「不幸の手紙」。決定的な対処法が見つからない限り、まだまだ生き延びるのかもしれません。

デジタルネイティブ世代ならではのお悩みではありますが、親子でデジタルマナーをきちんと話し合う、いい機会と捉えてみましょう。

【著者】あきまつ

編集・ライター。一児の母。WEB制作周りに興味を持ったのは約20年前。日々進化する新しい技術とドタバタ子育てに悪戦苦闘しながら、おはようからおやすみまで暮らしを見つめています。

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