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君が転校してきた時の事をよく覚えています。
転校生の女の子が来るという噂で、ざわつく教室の中、
級長が職員室から戻ってきました。
「どうやった？」質問責めにあう級長の一言にみんな愕然とします。
「金髪やった」転校初日に髪を染めてくる心境が、とても理解できなかったのです。
そして先生が入ってくるとクラスは静まり返り、息を呑みます。
君が足を踏み入れた瞬間、電流が体を流れるような感覚でした。
きっと僕だけではなく、女子も含めて全員が雷に打たれたのです。
教室全体がバッテリーの中にいるみたいでした。
君は確かに金髪で、青い目をしていました。そして流暢な日本語で自己紹介するのです。
その日はずっと君の後姿に見惚れ、授業なんて耳に入らなかった。
そして帰宅途中、本屋に寄って君の母国であるフランス語の辞書を買いました。
最初に調べたのは「愛している」という言葉。
使う事はできませんでしたが、今でも思い出すだけでドキドキします。

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