届かなかったラヴレター
応募作品紹介~みやび
切ない気持ちや感謝の気持ち、大好きだったあの人への想い・・・毎年、大切な人への思いを綴ったラヴレターを募集している「届かなかったラヴレター」。これまでご応募いただいた「届かなかったラヴレター」をご紹介します。
おじいちゃん。
私の言葉は届いていますか。
末期癌と宣告され、余命いくばくも無いとわかっても、
おじいちゃんは弱音も見せず前向きに生きていましたね。
けれどある日、おじいちゃんはベッド上で私の手を握り言ったよね。
【〇〇ちゃん、おじいちゃんって呼んで...】
私は【おじいちゃん】って呼び掛けた。
おじいちゃんはそれに【はぁい】って噛み締めるように応えてくれた。
その時初めておじいちゃんの涙を見たんだ...。
もうお別れが近い事を悟ったかのような会話だったよね。
それから三日後おじいちゃんは天国へと召されたけれど、
あの時のおじいちゃんの温かな手と声、
そして涙を十数年経った今でも鮮明に思い出すよ。
おじいちゃんに最後まで言えなかった言葉があるの。これを期に言いたいです。
【おじいちゃん、大好き...】
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