届かなかったラヴレター
朝会 雪子
切ない気持ちや感謝の気持ち、大好きだったあの人への想い・・・毎年、大切な人への思いを綴ったラヴレターを募集している「届かなかったラヴレター」。これまでご応募いただいた「届かなかったラヴレター」をご紹介します。
近藤君へ
中学校に入学して
はじめての部活見学の日でした。
いろいろな部を見学した中で、
バレーボールを見学したとき、
みな真っ黒に日焼けしてるのに、
近藤君あなただけは、
何故か色白であか抜けていました。
弱々しく見えたのかもしれません。
でも身長の高いあなたは
名アタッカーでしたね。
私は、
すっかりあなたに魅せられてしまいました。
私がバレーボール部を選んだのは、
バレーボールをしたかったのではなく、
近藤君あなたがいたからでした。
男子バレーと女子バレーは
コートが隣合わせでした。
隣のコートにボールがとんでいくと
嬉しくなって、
真っ先に拾いにいくのはいつも私でした。
3年生の最後の試合で延長戦で負け、
男泣きしてましたね。
私も一緒に泣いてしまいました。
卒業の日、
やっとの思いで渡した手紙の返事。
今でも私は待っています。
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