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イベントレポート

【レポート】第9回 瞬足チャレンジ! inしながわ中央公園 多目的広場

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5月26日、都内は夏日となった晴天の日曜日、アキレス株式会社が協賛する「第9回瞬足チャレンジ」が開催されました。

瞬足」といえば、運動会で大活躍のシューズというイメージを持っている方も多いことでしょう。

アキレスは、成長過程にある子どもの足を守るための「アキレス足育(そくいく)宣言」を発表しています。足育とは、子どもの健やかな成長のためには、歩きはじめた時期からの「足」づくりが重要だというアキレス独自の理念です。
参照 アキレス足育相談室(https://www.achilles-shoes.com/sokuiku/

キャリア・マムでは、この考えに賛同したママ達の意見を、さまざまな形で靴づくりの現場にお届けしています。そのご縁もあって、昨年に引き続き今年も「瞬足チャレンジ」が行われた、しながわ中央公園にお邪魔しました!

瞬足ってどんな靴?

01_011451.jpg 瞬足といえば、「コーナーで差をつけろ!!」というキャッチコピーが有名ですね。

左回りのトラック競技で転倒してしまうことの多い子どもたちを「転ばずに、最後まで力一杯走らせてあげたい」という思いで、開発が始まったのだそうです。そうして、2003年、左回りに特化した左右非対称ソールという常識を覆すアイデアによって「瞬足」が誕生しました。昨年には発売から20周年を迎えたロングセラー商品でもあります。

瞬足は、子どもたちの「速く走りたいという気持ち」を全力で応援するシューズなのです。

足育子どもの足型測定も


02_011451re.jpg 子どもの靴は、すぐにサイズアウトしてしまうから「安いものでよい」「少し大きめがお得」と考える保護者の方もいるでしょう。しかし、成長途中で身につける子ども靴は、足の成長に影響を与えます。そこで、正しい靴の選び方を知ってもらおうと、会場の外には「足型測定」のブースが設けられていました。

足型測定ブースでは、足型測定器で足長・足幅・足圧の測定後、アキレスのシューフィッターによるカウンセリングを受けることができます。「きつい・ゆるい」の感覚がまだ曖昧な小さな子でも、ちょうどよい靴の選び方や履き方などがわかると好評です。

瞬足チャレンジに参加する子どもはもちろん、公園に遊びに来た親子連れも「あ、嬉しい!測りたい」「ちょっと痛いって言い出したんだよね」と、早速待機列に並んでいました。どの回も大盛況の足型測定、自分に合った靴で走り回る子どもたちが増えるといいですよね!

「瞬足チャレンジ」スタート

親子で準備運動をしたあとは、トラックでウォーミングアップランをおこないます。ここで登場したのは、なんと世界陸上ドーハ大会男子50km競歩で金メダルを獲得した鈴木雄介選手です!

選手と一緒に走ろう!


03_011451re.jpg 「鈴木選手は競歩選手だから、走りません。参加する子どもたちは、鈴木選手を追い抜けるように走ってみよう!」スタスタと歩き出す鈴木選手を、子ども達が全力で追いかけます。何人かは追いつき、追い抜くことができましたが、ほとんどの子どもは追いつくことすらできません。その速さに、会場で見守る保護者達からも感嘆の声があがっていました。

いよいよ競技スタート

体が温まったところで、いよいよ「瞬足チャレンジ・学年別コーナー走」のスタートです。小学校1年生から6年生までが学年別・男女別でタイムレースをおこないます。距離は、4年生までが50m、5、6年生は100mで、もちろん「左回りのコーナー」を含むコースです。

04_011451.png 機器を用いた本格的なタイム計測もおこなわれます。予選で上位8位までに入ると決勝戦にエントリーされるため、どの子の顔も真剣です。

On Your Marks、Set!

レースに出場する子どもたちは、名前を呼ばれると手を挙げて返事をするよう指導があります。そして、「On Your Marks(オン・ユア・マークス)」と言われたらでスタート位置につき、「Set(セット)」の声に合わせて体を前に傾けるのです。

低学年の子どもにとっては、「位置について、用意」と言われた方がわかりやすいでしょう。実際に、一度説明されただけでは理解できず、きょとんとしている子どもも多くいました。また、Setのときにスタートラインを踏んでしまったり、待ちきれずにフライングしてしまったりする子も少なくありません。そのたびに、丁寧にやり直しをしていました。

子どものうちに、本物の経験を

このかけ声やルールは、国際陸連のルールにそっています。子どもたちに説明をしていたスタッフは、「小さなうちから正しいルールに触れてほしい、よくわからなくても本物はこうだと知ってほしい」と優しい顔で伝えていました。

05_011451.png 正式なルールに従うというだけで、スッと背筋が伸びる感覚、気が引き締まる思いを経験したという方は多いのではないでしょうか。これは、陸上も同じです。本物の場に立ったという高揚感は、達成感や自信にもつながるでしょう。

実際、レースを終えると「おんよまーくっていったら、まえにでるんだよ」と覚えたばかりのルールを保護者やきょうだいに話す、誇らしげなお子さんの姿があちこちで見られました。「本物」の感覚を、子どもたちはしっかり感じ取っているのですね。

かけっこ教室

トラックで決勝戦がおこなわれている間、インフィールドではかけっこ教室が始まりました。順天堂大学大学院スポーツ健康科学研究科バイオメカニクス研究室で、スポーツの動きを科学的に研究している柳谷登志雄教授の登場です。また、順天堂大学出身の鈴木選手が再登場し、順天堂大学陸上部の学生たちと一緒に子どもたちをサポートします。

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フォームによるパフォーマンス向上やケガのリスクを専門に研究している教授と、数々の大会で実績を出す日本有数の陸上部員が本気で教える「かけっこ教室」です。これだけ専門家が揃っている凝縮された空間はなかなか体験できるものではありません。クラブチームのコーチも興味津々で見学していました。
「普通に歩いてみよう」「じゃあ、次は地面を強く蹴ってみよう」「足を4の字にできるかな」
1つ教えてもらうごとに、子どもたちのフォームは目に見えて変化します。自分でも感じるのでしょう。子どもたちの表情にも、自信があふれ出します。見守る保護者の方々も、「もう速そう!」「運動会が楽しみだね」と笑顔で声をかけていました。

ミニミニ走

ミニミニ走では、小学校に上がる前の子どもと保護者が一緒に「ミニミニ(32m32cm)」の距離を走ります。ここまでお兄さんお姉さんの走りを見てうずうずしていた小さな子どもたちは、やっと自分も出番が来たとばかりのやる気満々な笑顔です。

07_011451.png 名前を呼ばれたら返事をして、ピシッと位置につきます。気がはやったお父さんによるフライングが続出しましたが、子どもたちはちゃんとスタートの笛の音を待っていましたよ。距離は短くても、しっかりコーナーがあります。それでも、転んでしまう子は1人もいなかったのは流石ですね。

お父さんやお母さんとつないでいた手をパッと離すと、顔に風を受けて気持ちよさそうに駆け抜けていきました。

子どもたちを見守るたくさんのまなざし

子どもたちが走るトラックの周囲では、大勢の大人たちがそれぞれの役割を果たしています。参加する子ども達を連れてきた保護者の方、陸上クラブの子たちを引率するコーチ、東京陸上競技協会の運営スタッフ、柳谷先生と順天堂大学陸上部のみなさん、そしてアキレスの「瞬足」チャレンジ実行委員会の方々、大勢のあたたかなまなざしが子ども達を見つめていました。

シューズ事業部 海野実事業部長の熱い思い

その中でも、ひときわ熱いまなざしで子どもたちを見守っていたのは、アキレスシューズ事業部の海野実事業部長です。

08_011451.png 「子どもたちの顔がいいでしょう。心躍る笑顔というかな。こうして集まってくれた子どもたちを見ていると、この日を楽しみにしていてくれたことが伝わってきますね。昨日の夜はワクワクしていたのかな、ちゃんと眠れたのかなと考えていると、こちらもワクワクが高まってきます」

嬉しそうな笑顔でそう語る海野氏は、子どもたちを応援したり、一緒にかけっこ教室に参加したりと、子どもたちと同じ目線で様子を見守り、優しい笑顔でした。

東京陸上競技協会事務局長 八幡賢司氏の思い描く未来

海野氏が「素晴らしい方が今日はいらっしゃってます!」と紹介してくださった八幡氏は、110mハードル走の日本代表選手として世界陸上にも出場しています。陸上を始めたのは中学生とスロースタートで、吹奏楽部の体力作りとして走り込んでいるうちに、いつの間にか陸上部員になり、高校ではインターハイ優勝を果たすという経歴の持ち主です。

引退後は子どもたちに指導する機会を積極的に作っているそうで、「子どものときに運動する楽しさを知ってもらいたいと思っています。そして、その中の何人かが陸上の世界に進んでくれたら嬉しいですね」と優しく微笑んでいました。

子どもたちの笑顔を守りたい

アキレスは、2011年に発生した東日本大震災の後、たびたび被災地訪問をおこなっています。同年に訪れた仙台には、海野氏と縁の深い八幡氏も同行しました。

「未曾有の大災害に見舞われ、避難所や仮設住宅での生活を余儀なくされているのに、子どもたちは、屈託のない笑顔で楽しそうに走っていたんですよ。その後も、被災地訪問を行いました。そのたびに、何度もありがとうとお礼を言われるんですが、逆に力をもらっているのは自分たちの方なんですよね」

海野氏の言葉に、八幡氏も大きく頷きます。八幡氏は、被災地訪問の翌年、2012年の日本選手権を制し31歳にして初優勝を成し遂げました。あの被災地で走り回っていた子どもたちの笑顔がパワーになったのではないかと、海野氏は信じているのだそうです。

「子どもたちは、未来の象徴ですよ。のびのびと笑顔で走り回っているこの景色を、大切にしたいんです」
子どもの未来を守りたいママのひとりとして、おふたりの言葉が熱く重く心に響きました。

心のパワースポットでした

09_011451re.png 会場となった「しながわ中央公園 多目的広場」に向かう途中、幾組もの参加者親子とすれ違いました。これからのイベントが楽しみで跳ね回る子ども、「疲れちゃうだろ!ペース配分して!」と焦るお父さん、2人の様子を見て笑っているお母さん、幸せがキラキラとあふれ出しているような光景でした。

多くの子どもたちが、この1日を思い切り楽しんだことと思います。初めての陸上レーンに興奮して、ずっと両手で地面を触っている子。広い芝生をきょうだいと転げ回って、競技が始まる前から汗だくになっている子。お父さんの方が「ほら、ここでフォーム見せてみろ」と張り切っているのを「お父さん速くないのにうるさい」とあしらっている子。上手く走れなくて泣いてしまった子や、思うように記録が伸びずに悔しがる子もいました。

海野氏のお話にあったように、集まった子どもたちの本気が大人たちのパワーになることを実感しています。正直、炎天下で体力は消耗しましたが、心はチャージ満タンになりました。そして、子どもたちを本気にさせるには、大人たちも本気にならないといけないということも改めて感じています。

将来に希望を持たない子どもが増えているのだそうです。大人たちがつまらない顔をして不満ばかり口にしていては、それも当然でしょう。本気で取り組んでいる「本物」に触れれば、子どもたちはしっかりと受け止め、素直に憧憬の目を向けます。子どもの未来を守るためには、大人たちが生き生きとした姿を見せていかなくてはならないと痛感しました。

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