届かなかったラヴレター
応募作品紹介~匿名
切ない気持ちや感謝の気持ち、大好きだったあの人への想い・・・毎年、大切な人への思いを綴ったラヴレターを募集している「届かなかったラヴレター」。これまでご応募いただいた「届かなかったラヴレター」をご紹介します。
僕らは神田にある小さな古本屋で出会いました。
その出会いから、一年が過ぎた頃、彼女は僕にはある賭けをしようと言ってきました。
3年後にまた出会うことができたら結婚しようと。
それから10年が経ち、僕は暇があるごとにその本屋へと足を運んでいました。
僕はきっと心のどこかで会えると考えていたのかもしれません。
ある時ふと、僕は僕らが出会うきっかけとなった一冊の本を手に取ったのです。
その本は10年もの間、誰にも触れられることなく、
僕のことを待っていたかのようでした。
そこにはある見覚えのある字で書かれた手紙が挟まっていたのです。
「あなたと出会えて幸せだったよ。
こんなに、いっぱいの幸せな時間は初めてで、もうこないと思う。
あなたがこれを読むとき、私はあなたの近くにいることはできないんだ。
ごめんね。でも、わたし達の言葉一つ一つがあなたの中で生き続けるよ。
本当に本当にありがとう。」
「届かなかったラヴレター」次回の募集についてはキャリア・マムサイトやメルマガでお知らせします。 過去の受賞作品はこちらでご覧いただけます。