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日本一の大観覧車があなたの誕生日を一分間だけ夜空へ映し出した時のこと、
覚えていますか。
誕生日おめでとう、心の中で呟いた僕はあなたに恋をしていました。
恋はおちるものだと誰か唄いましたが本当にその通りです。
淡いピンク色の頬紅を差したように薫る笑顔。
それは満開の桜すらも霞む程に柔らかく、僕の心に花を咲かせました。
この気持ちを伝える事で花が枯れてしまうことを恐れて、心の裏側に縫い付けた恋。
失うくらいならば、あなたにとっての特別な人になれなくても良かった。
だから今、このあて名のない手紙をあなたへ送ります。
いつか誰かと最後の恋におちたなら世界中の誰よりも幸せになって下さい。
さようなら、あなたが咲かせてくれたこの花をいつか風に乗せて贈ります。
ありがとう、あなたと出会えて数えきれない程の彩りをこの心に感じる事が出来ました。
夢で逢えたなら、笑っていて下さい。

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