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◆小西さん◆
覆面調査員歴は、２０年以上になります。 出産後に雑誌モニターやＴＶモニターをしていましたが、もともと文章を書くのも読むのも大好きだったのと、子供が幼稚園に通うようになり外出できるようになったので覆面調査をしてみようと思ったのが始めたきっかけです。

Ｑ．どんな仕事ですか

覆面調査は、一般のお客様を装ってお店に行き、スタッフの方の行動や質問に対する受け答えなどを調査会社に報告するのですが、何よりも大切なのは、とにかく調査員だとばれずに自然に接客してもらえるように「なりきる事」です。
銀行での調査だと投資信託を考えてるお客様、ブランド店の調査だと記念日にジュエリーを欲しいと思ってるお客様、飲食店の調査だとおすすめの料理を食べてみたいお客様など、その時の設定になりきってお店に行き、スタッフと十分に会話をしながら調査項目を網羅します。

Ｑ．やりがいと続ける理由は？　

覆面調査をやっていて嬉しい事は、毎回新しい発見がある事です。調査で初めて行った飲食店のお料理がとても美味しかったり、接客がよいスーパーだとわかるとその後何度もプライベートで訪れるようになったり、おすすめしてくれた商品がとても魅力的でその後実際に購入したりと、普通に生活していたら発見できない事があるのが醍醐味だと思っています。
そして、普段行かないようなブランド店などの高級店に行くことができるのも刺激があるので、毎回楽しみながら調査しています。
覆面調査後にプライベートで行った店舗で、以前残念だと感じたところが改善されていた時は、私のレポート内容が反映されていたと感じられてとてもやりがいがあります。 　

Ｑ．大変なことは？

ＴＶなどで取り上げられる覆面調査というと圧倒的に飲食店が多いのですが、そこでは「タダでご飯を食べられるのでお得♪」との紹介がほとんど。その後のレポートについては触れられていないことが多く、毎回それは残念に思います。
疲れて帰ってからもレポートを仕上げないといけないのは、正直大変だと感じますが、ひとりの客として利用することで不快な気持ちにはなることはほとんどないので、精神的にはとても楽です。逆に不快だと感じた時も、事実をレポートに書く事でストレス発散ができます。

Ｑ．受注のきっかけは？

始めた当初はミステリーショッパーという言葉も珍しく、以前から登録していたモニターサイトで覆面調査会社を検索し、とりあえずいろいろな調査会社に会員登録したところ、少しずつ調査の依頼を頂けるようになりました。 その後、複数の調査を組み合わせて行動できるように、パズルのように予定を組み立てています。 調査会社によって、早い者勝ちのところ、抽選のところ、選考のところなど色々な方法で調査の依頼を頂きますが、いずれにしても、調査日までにマニュアルを熟読し、当日の様子をシミュレーションしてから調査に向かう事を心がけています。

Ｑ．どうやって仕事を広げて（増やして）いった？

絶対条件として言えるのは、締め切り厳守です。調査会社もクライアントにレポートを納品しないといけないので、信用を落とさないようにそこは厳守しています。
また、読んでいる人がその場にいるかのように、滞在した時の様子やスタッフとの会話を細かく書き、どこがよかったのか、どこを改善したらよくなるのかを具体的に書くようにして、丁寧で質のよいレポートを出すように心がけていると、依頼を頂く事が多くなりました。
それから、早い者勝ちの調査会社は、募集中のお仕事がないかまめに探すようにしています。

Ｑ．向いているのはこんな人　

私は記憶力がいい方で、たくさんの文章を入力するのも気にならないので、自分では覆面調査員に向いていると自負しています。友人はレポートに半日以上かかり割が合わないと言っていたので、やはり向き不向きはあると思います。
私は、いつも店を出たら記憶があるうちにスマートフォンのメモ機能を使って、細かい事まで入力しておきます。それから、外観の写真が必要な時はきちんと撮影できているか、レシートはもらったかなど帰ってからでは遅い事もその場で確認し、家に帰ったらメモを見ながらレポートを記入するようにしています。その場で確認しながら、すぐに行動に移せる人が向いていると思います。

Ｑ．この仕事をするのに必要なツールや環境

パソコンとインターネット環境、携帯電話

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