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教えて!ごとう先生

進学のこと

子どもの勉強で頭を抱えているママたちへ。長年子どもたちを指導しているごとう先生が、すっきり解決してくれます!

後藤 武士 先生:1967年(昭和42年)岐阜県生まれ。青山学院大学法学部卒。日本全国授業ライブ「GTP」主宰として、北海道より沖縄・石垣島まで、児童、生徒、父母、講師、教師、会社員を対象に講演。また新進気鋭の若手教育評論家、最強教育指南役としても活躍中。 ⇒オフィシャルサイト ⇒後藤武士先生 著書一覧

~後藤先生メッセージ~
実現可能で、子どもの性格・適正にあった経験的な裏付けをもった学習法を指導したいと思っています。ときには厳しいことも申し上げますが、すでにご定評いただいている救いのあるアドバイスを心がけます。夢を妄想としてしまうのではなく、 数年後の姿とできるよう、一緒にがんばりましょう。

Q. 進学のこと

20160622.png 小2のひとりっ子がいます。先日、マネー相談をしに行きました。そのとき、私立4大の理系で下宿をさせた場合1000万円必要だと知りました。ファイナンシャルプランナーの方が「自分の子どもには国公立なら下宿OK、私立なら家から通えと常々言っている」と話しているのを聞き、うちの子にもそうしていこうかと主人に相談したところ、「大学は、どうしてもそこに行きたい理由があるなら、たとえどこでも行かせてやるべきではないか」と言われました。理想だと思います。でも実際にお金を準備するのは並大抵ではありません。奨学金を借りるのも手だとは思いますが、そのために自己破産をしている人の話も聞いたので、借りるのにはためらいがあります。となると、やはり万が一のときのためにがんばってお金をためるしかないのか......。ひとりっ子なので、何とかなるかもしれませんが、そこまでするべきか。先生でしたらこの場合どのようにされますか?

(HN:このみママ)

A.親としてできる限りのことをしてあげたい

10年後にどうなっているかわからないけれど

 「ぼくだったら......」ということですね。ぼくなら、結論ははっきりしています。想い出となるような日々の生活に不自由をかけぬ程度で、将来何がしたいと言い出してもフォローできるような蓄えを残せるように努力する、これだけです。
 現在小2の子どもさんとのこと。となると正直なところどうなるかわからないってのもあるんです。というのも昨今、学校制度や受験制度が急激に変わりつつあります。それも、あくまで私の目から見てのお話ですが、結構的外れな改革をやっていたりする。努力と勤勉が報われるということは健全で治安のよい社会を担保する条件なのですが、今はそれらは押しやられる方向にあります。アリとキリギリスならキリギリスが報われるような社会、少なくとも諸制度はそちらに舵がとられて改革が進んでいるように思えます。
 そうなると、10年後に大学という存在がどんな存在になっているかは見当もつきません。無論だからといって特殊な才能を活かした職業や起業以外の分野で中卒や高卒がもてはやされるようなことになるとも思いませんが。

経済的事情によってやりたいことを断念させたくない

 それでもひとつだけ避けたいのは、もし将来自分の子にやりたいことができて、そしてそれを叶えるだけの客観的な実力なり才が備わっていることがわかっていて、にもかかわらず私の経済的事情によりそれを断念させるということです。もちろんこういう社会ですから子どもだけでなく10年後に自分がどうなるかはまったく予想できませんが、とりあえず今できる節制や運用(それがプラスになるだけの知識や技術があれば)は最低限してあげたいというのが本心です。
 これだけ頻繁に制度が変わることで、すでに入試の世界でも、同じ学校なのに年度によって極端に入学難易度に差が生じるという就職活動のような状況が発生しています。どうしたって運には逆らえない。それでもできうる限りの備えをしてやりたい、さみしいけど親ってそういう生き物なんですよね。

回答は質問いただいた文面から推測できる範囲でアドバイスさせていただいたものです。 したがって私のアドバイスが最善とは限りません。実践に関しては使える部分をアレンジして各自の責任でお願いします。 ・・・後藤 武士

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