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在宅で請け負うアンケート集計とはどんな仕事なのでしょうか。経験の必要性やExcelをはじめとした必要ツールなど、キャリア・マムで実際に活躍している在宅ワーカーの声を紹介します。

◆瀧さん◆
行政書士、市議会議員を経てこども園を経営。パソコンに携わりながら40年ほどキャリアを築いていたが、脳梗塞を発症し現在は後遺症の治療とリハビリに励む。連続作業に難がある状況ながらリハビリを兼ねた新しい働き方として、在宅でアンケート集計業務などを開始。Excelのマクロ関数を駆使し、ミスのない効率的な業務を行って実績を積む。

Ｑ．どんな仕事ですか

アンケートの回答などをデータとして集計・グラフ化し、傾向を可視化する
講習の受講後のアンケートなどを集計し、Excelでグラフ化して結果をまとめる業務です。決まったフォーマットを用いている案件が多いので、一度作業を担当すると、その後はデータの入れ替えのみでグラフ化まで可能ですが、業務ごとに細かな変更があるので注意は必要です。
定型的作業の効率化とミス発見の自己ツールとして、Excelの簡単なマクロや関数を作成して業務に役立てています。単純なグラフ化のみで複雑な解析や分析は行っていませんが、正確でミスの無い作業が求められる仕事です。

Ｑ．やりがいと続ける理由は？　

障害が残った状態でも仕事ができて、社会に役立ちたいという思い
年齢もさることながら、体幹に後遺症があります。外出や普通の仕事に就くことが難しいので、働くことは半ばあきらめていました。しかしこの仕事なら自宅で働くことが可能なので、大変ありがたく思っています。体調に配慮しつつ自分のペースで作業できる点も自分に合っています。
また、パソコンを使う作業は高次脳機能障害のリハビリになります。リハビリとして頭と手を動かしつつ報酬もいただけるので、経済的な面でも助かっています。せっかく残していただいた命を少しでも社会に役立てたいという気持ちも、この仕事を続ける理由のひとつです。

Ｑ．大変なことは？

受注のタイミングによる時間のコントロール

一番大変だと感じているのは、受注のタイミングを調整できないことです。アンケート集計以外の業務も同様ですが、受注案件が重なるときはよいのですが、逆に作業できる業務がない日が続くこともあります。業務がない日は、次回の作業に備えてプログラムを作成したり、新しいスキル獲得に向けて勉強をしたりと、時間を無駄にせず重要なスキルアップの機会になるように努めています。
もう一点は個人的なことですが、色盲があるため、グラフの色などの違いを自分で認識することができません。パソコンにRGBを打ち込むことで、正確なグラフを作れるように工夫をしてます。

Ｑ．受注のきっかけは？

自分のスキルを活かせる仕事を偶然にも発見
ウォーキングリハビリの休憩に立ち寄った施設で、自治体が主催するセミナーのチラシを目にしたことからすべてがはじまりました。在宅ワーク講習の初級コースを受講し、なるほど、こういう働き方ならば私の現状の生活でも仕事ができると思ったのです。数種ある在宅ワークの中から、自分の状況でも作業が可能で、かつ40年携わったパソコンのスキルを活かせる仕事として、アンケート集計の業務を選びました。
当初、業務委託の仕事を請け負うことは想像すらしていませんでしたが、現役時代は時間の無いときに仕事を発注する側でお世話になったことを思い出しました。

Ｑ．どうやって仕事を広げて（増やして）いった？

いただいた仕事を丁寧にきちんとこなしていく
最初は仲介事業者である所属企業の指導役、メンターさんのお世話になり、疑似業務を行って仕事のやり方を学びました。その後、自分でもできそうな仕事にいくつか応募し、なかなか採用には至りませんでしたが、その後トライアル業務に応募して合格。仕事を受注することができました。現在は、アンケート集計以外の業務もこの形で受注しています。 作業期間は十分すぎるほどいただいていますが、できるだけ迅速に作業するよう努めています。いただいた仕事をきちんとこなし、この業務での能力を評価してもらうことが、その後の仕事につながっているのだと思います。

向いているのはこんな人

コツコツとした作業が得意で納期を厳守できる
とにかく真面目にコツコツと作業できる方が向いています。パソコンスキルに関してはExcelの基本操作や関数を扱えれば十分で、特に難しいスキルを要求されることはありません。
しかし、納期を守ることは必須条件です。私のいただいている案件では十分な期間をいただいているので、日々の生活の中で作業の時間を確保すれば確実に納品できます。ただし、どうしても時間が確保できないときはお断りすることも可能で、体調やワークライフバランスを考えて仕事量を調整することもできます。毎日の稼働や連続した時間がとれなくても、自分の環境で作業時間を捻出して引き受けた仕事を絶対にやり遂げられる方にオススメです。

この仕事をするのに必要なツールや環境

・パソコン
アンケート集計では高機能なものは必要なく、ほどほどのスペックがあれば十分です。

・ネット回線
データの受け渡しや納品はネット上で行われるので、常時接続型のネット回線が望ましいです。

・プリンター
資料を印刷したり、出来上がったデータを確認したりするためにも、プリンターは標準装備ととらえるとよいでしょう。初期投資してもすぐに作業した報酬で取り戻せますし、プリンターの購入費は、確定申告で少額減価償却資産として一括で経費計上することができます。

・ソフト
ウィルス対策ソフト、Excel（できれば2021か365）が必要です。

採用担当から

アンケート集計は、膨大な数の回答を取り扱い、仕様に沿ってグラフ等のデータにまとめます。数字と向き合うことが好きで、かつExcelである程度の関数が扱えること、入力も一定のスピードでこなせることが採用の前提です。合わせて、リモートで業務にあたるため、仕様に不明点がある場合など、しっかりと問いあわせてクリアにする対応力も求められます。データ集計の仕事に興味はあるが未経験という方でも、Excelをしっかり使いこなせる、数字を扱ってきた、という場合は、一度トライアルに参加してみることをおすすめします。

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