デジタルまめ知識
それっておトク? にせクーポンにご注意
SNSなどで見かける「お得なクーポン」を利用したことはありますか。その中には、正式に販売促進や顧客獲得のために企業が提供しているものにまぎれて、個人情報を窃取したり、犯罪に悪用したりするための入口として仕掛けられているものもあります。実際にそんな「にせクーポン」に騙される人がいるのも現状です。
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知っておきたい「にせクーポン」の特徴
いわゆる「公式」ではないクーポンにはいくつかの特徴があると言われています。
例えばアルファベットの「О(オー)」と数字の「0(ゼロ)」を入れ替え、公式サイトに似せたURLを使って見せかけたり、もとのURLが分かりにくい短縮URLの使用、「あと○時間!」などといった期限までが短時間で焦らせるような文言、フォローやシェアを不自然に強要、詳細な個人情報の入力など、こうして挙げてみると「怪しい!」と思えるような項目ばかり。特にスマホでSNSを見るときは、知らないURLを安易にタップしないことが重要!リンク先でウイルスに感染する可能性も十分考えられるからです。
それに、公式のクーポンはSNSも認証済みアカウントを使用していることが多く、個人情報の収集範囲も明記するため、こと細かに個人情報を入力することはまずありません。一方、情報の出所が曖昧で、発信者のプロフィールや過去の投稿が不自然な場合は「副業」や「高額求人」などと並べて、詐欺まがいの在宅ビジネスや悪質な仕事へと誘導するケースも見られます。そのため、まずはむやみにリンクを踏まないことが騙されないことへの第一歩と言えるでしょう。
タダより高いものはない!?
表現豊かなSNSは、真偽が混在していても見分けがつきにくいもの。頭では理解していても、ついつい罠にかかりそうになる瞬間は永遠に続きます。
たった数十円、数百円の「お得」と自らの個人情報、どちらを大切にするかということにもつながりますね。
また、子どもや高齢者などはさらに判断がつきにくい危険性が高まります。情報に惑わされているところを見かけたら、鵜呑みにしないように注意喚起したり、「○○ クーポン 詐欺」などと検索して、経験談等を提供したりするのもいいかもしれません。
おいしい話ほど疑ってかかったほうがよい、というのはインターネット上でも同じこと。「今日だけ限定!」とせかされたとしてもまずはひと呼吸。真偽を見極める時間を持ちましょう。
【著者】
あきまつ
編集・ライター。一児の母。WEB制作周りに興味を持ったのは約20年前。日々進化する新しい技術とドタバタ子育てに悪戦苦闘しながら、おはようからおやすみまで暮らしを見つめています。

