美文講座
お礼メール

ふぅ、終わったぁ!
助けてもらったから、何とか間に合ったな...。
そうだ、お礼を言わなきゃね♪
あれ? 誰に出すのがいいの?
【まずは、誰に出すべきかを考えましょう】
以下のメールを見てどう思いますか?あなたならどう書きますか?

件名:ありがとう〜〜〜〜!!
お世話になります。美文です。
○○さん、作業を手伝ってくれてありがとう!
とっても助かりました♪
--
美文花子
-------- Original Message --------
○○ wrote:
From: ○○ <○○@xyz.ne.jp>
To: bibun
CC: c-mam@c-mam.co.jp
> 私でできるのなら、少し手伝います。
> 取り急ぎ。。
--
○○

×あて先が違うところへのDMとなっている。
×件名も語調もくだけたものになっている。
つまり、このメールでは「お礼を言いたい」のだということは判りますが、関係者に対し、はなはだ失礼なメールとなっています。
まずは、誰に負担をかけたのか、誰にお礼を言うべきなのかをキチンと把握しましょう。
多数の方に負担をかけたのなら、一括送信により、まとめてのお礼であることについては、その非礼を詫びながら、「みなさま」宛てにすると良いでしょう。
【何についてのお礼かを明確にする】
ふぅ、終わったぁ!
助けてもらったから、何とか間に合ったな...。
そうだ、お礼を言わなきゃね♪
えと...ありがとうだけで良いかな?
以下のメールを見てどう思いますか?あなたならどう書きますか?

件名:●△△製作の件●お礼
お世話になります。美文です。
このたびは、無理を聞いていただきありがとうございました。
お陰で助かりました。
とりいそぎ、お礼まで申し上げます。
--
美文花子

×何に対するお礼かが判らない。
つまり、このメールでは、何に対して感謝しているのかがわからない、といえます。特に企業の場合などは、いろいろな情報が飛び交っており、「あの時・このたび」などと言われても、「なんのことかサッパリ・・・」ということも少なくありません。
きちんと「△△の仕事での○○について、」など、初めて見てもわかるようにしましょう。ただし、事細かに書きすぎても要点がボケますので、簡潔に。
【負担をかけたお詫びをする】
ふぅ、終わったぁ!
助けてもらったから、何とか間に合ったな...。
そうだ、お礼を言わなきゃね♪
おや?お礼だけでいいのですか?
以下のメールを見てどう思いますか?あなたならどう書きますか?

件名:●△△製作の件●お礼
○○マネージャーさま
お世話になります。美文です。
このたびは、納期延長の無理を聞いていただきありがとうございました。
お陰で助かりました。
とりいそぎ、お礼まで申し上げます。
--
美文花子

×相手が負担したことに対する配慮がない。
つまり感謝の意はありますが、あまりにも「お願い」や「無理をいう」ことなどについて安易に考えているメールといえます。
「自分がよければそれでよいのか?」と疑問に思われても仕方がないでしょう。自分のわがままを聞いてもらった先には、「誰にどのような負担をかけることになったのか?」の想像をたくましくして、キチンと負担をかけてしまったお詫びもしましょう。
【相手の状況を想像しながら書く】
ふぅ、終わったぁ!
助けてもらったから、何とか間に合ったな...。
そうだ、お礼を言わなきゃね♪
あっ、お詫びもしなきゃね。
そうそう♪ きちんと相手の大変さも想像しながら書きましょうね。
以下のメールを見てどう思いますか?あなたならどう書きますか?

件名:●△△製作の件●お礼
○○マネージャーさま
お世話になります。美文です。
このたびは、納期延長の無理を聞いていただきありがとうございました。
お陰で助かりました。
先ほど、そちらへ検品を回して、
これでやっと開放されますぅ〜〜(ウルウル)
とりいそぎ、お礼まで申し上げます。
--
美文花子

×仕事の流れ、自分の作業の次にある作業について、わかっていない。
つまり、相手に対して全く配慮の無いメールと言えます。
「マネージャーへ検品を回す」=「マネージャーはまだ仕事中」ですから、浮かれる気持ちはわかってはいても、やはり、多少なりとも心穏やかではないでしょうね。
きちんと自分の仕事を確実にこなして言うセリフとはまた違い、自分のせいで今も仕事を続けさせてしまっていることを、しっかりと踏まえておきましょう。
お礼メールのポイント

ポイント1:まずは、誰に出すべきか考えましょう。
ポイント2:何についてのお礼かを明確にしましょう。
ポイント3:負担をかけたお詫びをしましょう。
ポイント4:相手の状況を想像しながら書きましょう。