キャリア･マムは女性の働きたい気持ちの一歩を応援します

◆髙田さん◆
取材ライティングは5年目になります。子どものそばにいたいと思い在宅ワークを始めました。当初は、金融資格を生かしたSEOライティングが主でしたが、月に数本程度の取材ライティングも請け負っています。

Ｑ．どんな仕事ですか

取材と撮影をおこない、記事を作成する仕事
クライアントのオウンドメディアに掲載する記事の作成です。まず、クライアントの意向をうかがい、取材目的や内容を確認します。確認方法は、事前に資料をいただくケースや、別日程でクライアント企業での打ち合わせがあるケースなど様々です。その後、ショップや企業を訪問してお話をうかがい、必要な撮影をおこないます。取材を終えたら、次は執筆です。録音した音声を文字起こしして、取材メモと見比べながら記事を作成します。記事内容に合った写真をピックアップして、まとめて納品すれば完了です。

Ｑ．やりがいと続ける理由は？　

うかがったお話すべてが、自分の糧になる
「文章を書くことが好き。写真を撮るのが好き。人と交流することが好き」な私にとって、取材ライティングは「楽しいこと」を詰め合わせたような仕事です。訪問する前は緊張でドキドキしていますが、いざ取材を始めるとお話をうかがうのが楽しくなって、取材時間があっという間に感じます。どんな方のお話でも「なるほど！」と感心したり驚いたりすることが必ずあり、勉強になることばかりでとても楽しいです。また、掲載前の記事を取材先に確認してもらうのですが、「ありがとう」と言ってもらえることが多いのも嬉しいですね。

Ｑ．大変なことは？

意外とバタバタしてしまいます
私がこれまでに受けた案件では、取材を終えてから納期まで5日程度でした。通常のライティングなら十分間に合うスケジュールなのですが、取材ライティングはバタバタしがちです。特に、遠方に出向いたり取材対象が大きかったりする場合は、取材だけで1日が終わってしまいます。取材時間が長ければ、文字起こしデータを確認する時間も長くなり、執筆に取りかかるまでの準備で2日目が終わってしまうことも珍しくありません。また、不足しないようにとの不安から写真を撮り過ぎる傾向にあるので、そこからピックアップするのも時間がかかります。

Ｑ．受注のきっかけは？

キャリア・マムのビジネスマッチングに参加
キャリア・マムのビジネスマッチングイベントに参加して、いくつかのご縁がありました。そのうちの2ヶ所から取材ライティングのお話をいただき、現在もご縁が続いています。 在宅ワークを始めた頃は、ビジネスマッチングに行く勇気はありませんでした。たまたま、埼玉県主催のスキルアップ講座受講中にマッチングイベントがあって、講座仲間と「お茶がてら」で参加したことがきっかけでした。

どうやって仕事を広げて（増やして）いった？

自分を売り込む方法を工夫
在宅ワークを始め半年が経った頃、キャリア・マムのスキルアップ講座を受講しました。最終課題は、ポートフォリオサイトの作成でした。そこで私は、「武器になるポートフォリオ」を作ろうと思ったんです。執筆の実績と掲載例、DTPやWebデザインの作品例、撮影した写真、金融資格と営業経験など、「私ができること」をすべて盛り込みました。さらに、ポートフォリオのQRコードを記載した名刺とチラシを作成して、ビジネスマッチングに持参。「そういえばチラシもらったな」と数ヶ月後に連絡をくれた方と、今も定期的に仕事をしています。

向いているのはこんな人

人と話すことが好きな人
人と話すことが好きな人が向いていると思います。単なる質疑応答ではなく、人と人の対話の中から予想以上に「いいはなし」が聞けることも多いので、場を楽しめる人が良いのではないでしょうか。また、取材時の撮影は時間が限られていることも多いため、普段から写真を撮り慣れている人、対象が映える構図や撮影方法に興味がある人が向いていると思います。案件によっては、事前のアポ取りを自分でおこなったり原稿チェックを依頼したりと取材先に連絡を取るケースもあるので、電話連絡に抵抗がない方が良いでしょう。

この仕事をするのに必要なツールや環境

【パソコン】 ・デスクトップ：画像、画像編集ツールを扱うので、スペック高めが安心です。
・ノートパソコン：カメラと一緒に持ち歩くので、軽量重視です。
【カメラ】
・自然公園や動物などの撮影も請け負っていたため、軽量重視です。
【ICレコーダー】
・指向性録音機能が高いタイプを使っています。
※念のためスマホでも録音していますが、音声のクリア加減が全く違います。
【カバン】
・リュック：屋外や店舗、撮影範囲の多い取材では両手が空くようにリュックで行きます。
・ビジネスバック：企業内での取材では、肩ひもがあるタイプのビジネスバッグを使います。
【バインダー】
・取材先資料や取材内容などをまとめた紙を挟んだバインダーを見ながら、お話をうかがいます。小さなメモだと何度もめくることになるので、大きめの紙と書き込む際にぶれない堅さがあるバインダーを愛用しています。
・企業内での取材で机がある場合は、直接ノートパソコンに打ち込むこともありますが、紙も用意しておきます。

【使用ツール】
・Adobe Photoshop：写真加工に使います。トリミングから色調整までできます。
・Microsoft Office Word：先方から文字数やフォントの指定があることもありますが、いずれにしてもWord提出が一般的です。
・文字起こしさん（https://mojiokoshi3.com/ja/）：文字起こしツールです。いくつか試しましたが、AIが比較的自然な変換をしてくれているような気がします。有料ですが、必要経費と割り切っています。

採用担当から

一見難しそうに思える取材ライティングですが、取材時にはしっかりとした事前準備をし、原稿の完成図を頭に入れた状態で臨むことで落ち着いて対応できます。まずは一度依頼を受けた体で家族に取材をしてみるのもいいかもしれません。

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