デジタルまめ知識
【第7回】まとめサイトを活用しよう!
まとめサイトとは、インターネット上に存在する様々な情報やデータを、関心に応じて集約しているサイトの総称(通称)です。
まとめる=「キュレーション」は、インターネット上の情報コンテンツを集めて、新しいコンテンツとして価値を持たせて共有するという意味で、これを実行する人を「キュレーター」と呼びます。
今は、インターネット上に情報があふれているので、長時間掛けて検索をするよりも、キュレーターがまとめた情報を入手した方が何倍も効率がよいケースが多々あります。
キュレーションサイトをいくつかご紹介しましょう。
■代表的なキュレーションサイト「NAVERまとめ」
(http://matome.naver.jp/)
「NAVERまとめ」は、月間約12億2800万ページビュー(PV)、4100万ユニークユーザー(2013年1月発表データより)という、屈指のアクセス数で、キュレーションサイトの草分け的な存在とも言えます。
2013年の4月から、Yahoo!が「NAVERまとめ」と連携し、Yahoo! の検索結果にはNAVERまとめのデータが最適化して表示されるようになりました。
▼Yahoo!検索でキーワードを入れた時の結果
▼Yahoo!検索結果にNAVERまとめが上位にくる
キュレーションサイトは、記事が各カテゴリに分かれているので、暮らしやレシピなど大きい分類から、「時短」「簡単レシピ」など細かい分類まで、キーワードで管理がされていて、類似記事なども探しやすくなっています。
▼キーワードタグで類似記事を探しやすい
■生活の知恵系まとめ「nanapi(ナナピ)」
(http://nanapi.jp/)
掲載中のライフレシピ(暮らしのレシピ)数は100,000件以上。料理から育児、生活、恋愛までオールジャンルの生活の知恵が詰まっています。検索からの関連順か、人気順で並べ替えられるので、見やすいサイトです。
▼育児情報も月齢に分かれていて、ママも探しやすい表示です
■暮らし系まとめ「iemo(イエモ)」
(http://iemo.jp/)
プロとママ目線のキュレーターさんがいます。ママキュレーターさんのつけたタイトルが秀逸です。思わずクリックして、うんうんと頷いてしまうような日常のテクニックがオシャレにまとめられています。
■贈り物系まとめ「haconiwaのおくりモノ」
(http://haconiwa-gift.com/)
みんなの好きなものを人気順に集めたサイト。お買い物ボタンもついているので、思わず買ってしまいそうになります。キュレーターはプロのエディターさんなので、読みモノとしてもおもしろいです。
▼1つひとつの記事の作り込みが秀逸で、さすが。財布のひもがゆるみま
■和食系まとめ「和食ラボ」
(http://washoku-lab.net/)
「トレンドから知識、作法まで」というキャッチコピーがグッときます。検索ワードも「知りたい」と思わせるものばかり。「12月の野菜」「しょうが」「ねぎ」「冷え症」など、女性目線です。まだ記事が少ないですが、お出汁の話や味噌の話が面白いので、ぜひ読んでみてください。
まとめサイトのメリットは、調べる時間が短縮されることです。
逆にデメリットとして、有益なまとめのサイトを見つけると、夢中になりすぎるなんていうケースもありそうです。
色々なまとめサイトを見ていると、恣意的なものや、デマのまとめもあります。アクセス数を稼いで広告宣伝費をもらうための煽りまとめもあります。情報の本質を見極める訓練も必要かもしれません。
また、すべてのキュレーションサイトがそうではありませんが、登録をすると自分の記事も掲載できるので、レシピ系、クラフト系や生活のアイデアが豊富な好きな方は、キュレーターに参加してみてはいかがでしょうか。
【著者紹介】
野田由香
中小企業庁ミラサポの専門家。ITコンサルタント。
ソーシャルメディアを利用活用した広報支援などを手がける。企業向けのほかにママ向けのFacebook講座など、セミナーを行う。
⇒チルドリン徳島