デジタルまめ知識
話題の「サブスクリプション」を知ろう
「サブスクリプションサービス」がどんどん増えてきていますね。もしかしたら、あまり意味は分からなくても実は利用しているサービスもあるかもしれません。デジタル関連を中心に、ちょっとのぞいてみましょう!
■「サブスクリプション」とはどんな意味?
ズバリ直訳してしまうと「寄付・会費・賛成・署名・予約金」などが挙げられますが、日本で「サブスク」などと略されて使われる意味合いとしては「一定期間のあるサービスの利用権を所有すること」というニュアンスです。
雑誌の年間定期購読みたいなイメージと似ているのですが、サブスクリプションは厳密にいえば「モノ」ではなく「サービス」に対して支払われているのが特徴といえます。
■モノ(所有)からサービス(利用)へ
このサービスでよく例に挙げられるのは、ソフトウェアの販売です。すこし前まではコンピュータにソフトをインストールする場合はCDを購入していましたよね。大容量通信が可能になった現在、ソフトウェアのプログラムまでもインターネット経由でダウンロードできるようになりました。
すると、CDという「モノ」は特に必要なくなり、「インストールできる権利(プロダクトキーなど)」さえあればよくなります。それに、万が一プログラムに修正が見つかった場合でも、権利を持っている人にだけ必要な部分を渡すことができます。
このように「モノ」を介さずに直接「サービス」を一定期間契約することを「サブスクリプションサービス」と呼んでいます。
■サブスクリプションを解除・終了後は
最近はデジタル関連だけではなく「一定の権利を契約するとその期間は使いたい放題」という意味で使われる「サブスクビジネス」は、自動販売機やアパレルなど、さまざまな分野で注目されてきています。
しかしちょっと注意したいのは、これらのサービスは、有効期間終了後には使えなくなることが多いということです。たとえば聴き放題の音楽配信サービスで曲をたくさんダウンロードした後にサービスを解除してしまった場合は、ダウンロードしていたとしても聞けなくなってしまう、といったケースです。もちろん、契約を延長しつづければ問題はありませんが、サービスの規約が改定になったり、利用料が値上がりしたりといった可能性はもちろんあります。
あくまでも「権利を持っている間しか発生しないサービス」だということを意識して利用しましょう。
【著者】
あきまつ
編集・ライター。一児の母。WEB制作周りに興味を持ったのは約20年前。日々進化する新しい技術とドタバタ子育てに悪戦苦闘しながら、おはようからおやすみまで暮らしを見つめています。