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デジタルまめ知識

エコーチェンバーってなに?

011231.jpg前回、「フィルターバブル」についてお話ししました。Webサイトで検索して未知のことを知ろうとするとき、それまでのWebサイト内での行動履歴がアルゴリズムによって学習されているため、実はある程度情報を絞り込まれた範囲内での結果を見ている......という現象のことです。ちょっと難しい!と感じる方も多いと思います。 実は「フィルターバブル」とセットになっている用語がもうひとつあります。それが「エコーチェンバー」と呼ばれるものです。さらにとっつきにくそうな言葉ですが、あえて注目してみたいと思います。

音が反響する狭い部屋にいるとどうなる?

エコーチェンバーについて、総務省のWebサイトでは

「エコーチェンバー」とは、ソーシャルメディアを利用する際、自分と似た興味関心をもつユーザーをフォローする結果、意見をSNSで発信すると自分と似た意見が返ってくるという状況を、閉じた小部屋で音が反響する物理現象にたとえたものである。
という説明がされています。

「エコー(echo)」とは反響すること、「チェンバー(chamber)」は小さな空間を指します。狭い部屋で音が壁や壁・天井にぶつかると、反動でさらにぶつかります。同様の動作が繰り返されることで、部屋には反響音が残るわけです。
フィルターバブルで一定の情報に絞られたうえで、(真偽はともかく)自分の意見に同意してくれる人がいたり、自分の考えに近い人の発信を見聞きすること(ここが「反響音」にあたります)ができたら、「同じ考えの人って、世の中にたくさんいるんだ(≒自分の意見は大方の世論に近い)」と判断したくなる、ということです。

「無意識の選択をしている可能性」を知る

私たちがここで意識しておきたいのは、その情報や思想の良し悪しではなく、フィルターバブル同様、インターネットの世界ではこのような性質があること自体を把握しておく、知っておくことです。

アルゴリズムやAI学習などが今以上にどんどん進化したとしても、むしろ示された情報を正しく読み取り、判断する力は今後ますます必要となります。
まずはこの2つの用語を正しく理解し、常に冷静に対処できるスキルを身に着けておきましょう!

*参考文献:総務省Webサイト
第1部 第4節(1)
インターネット上での情報流通の特徴と言われているもの

【著者】
あきまつ

編集・ライター。一児の母。WEB制作周りに興味を持ったのは約20年前。日々進化する新しい技術とドタバタ子育てに悪戦苦闘しながら、おはようからおやすみまで暮らしを見つめています。

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