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デジタルまめ知識

AI生成画像と「ホンモノ」を考える

011157.jpg以前「AI画像生成サービスで広がる世界」でAI(Artificial Intelligence/人工知能)が瞬時に描き出す技術のすばらしさを述べましたが、あれからわずか半年ほどで、さまざまな人たちの手によってさらに進化を遂げ、これらに伴うサービスも増えてきています。まさに「学習」の成果が表れているのだと思いますが、一般的になればなるほど、以前より懸念されていたことが表面化してきました。
今回は、現時点でどのようなことが問題になっているのかを紹介し、AI画像生成サービスを使用する際の(考え方の)ひとつの参考にしていただきたいと思います。

あの「ウミネコ」は今

以前AI画像生成サービスで「ウミネコ」を呼び出すと、海に浮かぶ猫のような生物が生成されるという話をしました。そこで、半年以上たった今、改めて同じことを試してみました。
すると......猫要素のない、ほぼ本物のウミネコに近い鳥が羽ばたく画像が生成されました。おそらく「学習」して、利用者の期待に近いものになったのかもしれません。すごいですね!

AI画像の登場で分かりにくくなる実体

AIは「学習」してその精度を高めていくと言われていますが、「膨大なデータ」のすべては、元データの所有者から許可を得ているとは限らないサービスもあります。
つまり、著作権等も無視して、勝手に拝借してしまっていることもあり得るのです。
例えば、インターネット上に掲載している自分の作品(画像)があったとします。AIがそれを取り込み、まったく別のものとして生成しているとしたら......。困りますよね。しかし今は特別な罰則もなく、さえぎる方法もないため、十分考えられるケースなのです。

サービスの過渡期に心得たいこと

もちろん、著作権などもすべてクリアした画像の範囲内で生成するといった、現在問題となっている部分をきちんと対策しているサービスも始まっています。早急なルールの整備が必要である今は、利用者が正しい知識を身につけたうえで使わないと、思わぬトラブルに巻き込まれる可能性もあります。新しいサービスはついつい使ってみたくなりますが、サービスの進化を随時チェックして、TPOを見誤らないようにしたいものですね。

※文中で紹介しているのは、2023年9月現在のサービスです。仕様や名称が変更になることもありますのでご了承ください。

*参考文献:文化庁 「AIと著作権」
https://www.bunka.go.jp/seisaku/chosakuken/pdf/93903601_01.pdf

【著者】
あきまつ

編集・ライター。一児の母。WEB制作周りに興味を持ったのは約20年前。日々進化する新しい技術とドタバタ子育てに悪戦苦闘しながら、おはようからおやすみまで暮らしを見つめています。

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