デジタルまめ知識
知らない番号から電話がかかってきたら
知らない番号から電話がかかってきた経験はだれしもあるかと思います。そんなとき、皆さんはどう対処していますか? 無用なトラブルを避けるためにも、すぐに出る前にちょっと工夫してみましょう。なお、今回お話しする電話や通話は、SIM回線や電話回線を利用したものを指し、アプリ経由での通話は含みません。
■「+81」で始まる電話番号とは皆さんの持つスマホや電話に「+81」から始まる番号が表示されたことはありませんか。
市外局番やフリーダイヤルなどとは明らかに違う見た目も気になりますね。
そもそも「81」というのはITU(国際電気通信連合)が日本に割り当てた国番号なので、「日本からの国際電話」という意味になります。この時点で少し怪しいと思った方がよいでしょう。ちなみに「+81」以外の番号で始まる場合は、日本以外の国からの着信です。
どちらにしても、思い当たるところ以外の国番号からの着信は詐欺の可能性があるため、個人情報を漏らさないためにも、うっかり電話に出てしまってもすぐに切りましょう。
仕事相手が在宅勤務などでいつもとは違う電話番号でかけてきたり、自分が求人に応募している場合は企業からの連絡がきたりする可能性があるなど、状況によっては、非通知や知らない電話番号に出る必要も考えられます。
そのため最近は迷惑電話との区別をつけるため、電話番号を事前に相手に伝え「この番号から着信があったら出てください」とお知らせするところも増えてきました。これなら事前に必要な電話番号を登録しておくこともできるため、安心ですね。
「電話が鳴ったら、すぐに出ないと失礼」というマナーが身についている世代は特に、何も考えずにすぐに電話に出てしまいがちです。しかし残念ながら、そういった昔ながらのマナーを逆手に取って電話をかけてくる手口が多いのも事実です。振り込め詐欺がいまだに後を絶たない理由のひとつともいえるでしょう。
知らない番号から電話がかかってきたら、まずは電話に出ずに何らかの方法で確認してからかけ直すか否かを判断する、というのがいまのところ賢明な対策のようです。
ほかにも迷惑電話が載っている情報を活用する、迷惑電話ブロックアプリの利用、着信拒否の設定などといった自衛策を講じておくことが大切です。
【著者】
あきまつ
編集・ライター。一児の母。WEB制作周りに興味を持ったのは約20年前。日々進化する新しい技術とドタバタ子育てに悪戦苦闘しながら、おはようからおやすみまで暮らしを見つめています。