デジタルまめ知識
「偽ショッピング」していませんか?
店頭やインターネットサイトで見かけた気になる商品を改めて検索して、よりお得なところで買った経験はありませんか?値引き率の高いところを見つけると、とても得した気分になりますよね。在宅でショッピングできるのも大きな魅力です。
しかし、実はこの買い方は「偽ショッピング」の落とし穴にはまる可能性も高いのです。お金を支払ってもいつまで経っても商品が届かなかったり、まったく違う商品が届いたりする被害が増えています。
インターネット上でのショッピングサイトと見せかけて、実は個人情報を抜き取ったり金銭をだまし取ったりする、詐欺目的に存在するフィッシングサイトの一種です。なかには有名サイトとほぼ変わらない見た目で作り、買った後もしばらく被害に気付けないような巧妙なものまで存在します。
■偽物だと見破るための特徴は?
商品の名称や品番等で検索をかけ、出てきた検索結果をクリックする――こんなときこそ、被害に遭う確率が高まります。
・パッと見で判断するのは危険!
有名ショッピングサイトに見た目もURLも似せている悪質なケースが後を絶ちません。しかも最近は偽サイトもセキュリティ証明書ありのページ(https://~)を導入してくるところが増えたので、有名ショッピングサイトの場合はトップページから入り、サイト内検索で商品を探すのがおすすめです。急がば回れ、ですね。
・値引きしすぎていませんか?
「セール」と称して極端に値引きされている商品ではないでしょうか?ほかのサイトで販売されている同じ商品よりも破格の値段で販売されている場合は注意が必要です。釣られそうになってもぐっと堪えましょう......。
・販売元の表示はどうなっていますか
サイトの運営会社の記載やカスタマーセンターの案内など、分かりやすく明記されているでしょうか。怪しいサイトは連絡先がすぐに見つからないようになっていたり、でたらめな住所が書いてあったりします。住所が海外だから怪しいとは限りませんので、運営会社名で検索して判断するのもひとつの方法です。
ここまで読んで「自分は被害に遭わない」と思っている方、いませんか?最近はコロナ禍による在宅勤務の浸透のおかげでセキュリティリテラシーが高まっているようですが、偽ショッピングのほかにも振り込め詐欺や「あなたにぴったりのお仕事を紹介します」といった求人を利用した詐欺など、残念ながら私たちはさまざまな形で日々狙われ続けているのが現状です。
偽ショッピングサイトに関するよくある被害事例や気を付ける点などは、各都道府県警察のWebサイトに詳しく書かれています。自衛がわりにぜひご覧ください。
【著者】
あきまつ
編集・ライター。一児の母。WEB制作周りに興味を持ったのは約20年前。日々進化する新しい技術とドタバタ子育てに悪戦苦闘しながら、おはようからおやすみまで暮らしを見つめています。