在宅ワークまめ知識
どうする複数案件!? 私流在宅ワーカー仕事管理術
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でも怖いのは...。
こんにちは。19歳から8歳の3男児を育てながら、細々と20年くらい在宅ワーカーを続けているがーこです。
在宅ワークを始めた最初の頃は、知り合いのツテで1件ずつ請け負っていましたが、いろいろお声かけいただけるようになると、同時期に複数の案件が重なるようになってきました。そんなときに気を付けたいのがオーバーワークです。
仕事量が自分のキャパを超えてしまって、納品できずクライアントに迷惑をかけたり、それを回避するために家族など身近な人に無理を強いてしまったり、自分の体や心を壊してしまったり...。情けないですがこんな経験は何度もありました。そして今でもオーバーワークはやっぱり怖い。
今回は、複数案件を並行して進めるときに、オーバーワークにならないように私が実践している仕事管理の話です。
なにはともあれ予定の管理と把握
○スケジュール管理アプリの利用
仕事内容にもよると思いますが、私の場合は一つの案件を進める中でずっとその業務に取り掛かっているわけではなく、実際に手を動かす「実働」の時間と、クライアントや仕事仲間の返事を待っている「待機」の時間があります。これをパズルのようにうまく噛み合わせて複数の案件をこなしています。
その管理に便利なのが、パソコンやスマホなどで利用できるスケジュール管理アプリです。いろいろ種類がありますが、私は「Googleカレンダー」を利用していました。案件ごとの予定の期間が「線(帯状)」で表示されるので、同時にいくつの仕事が重なっているか視覚的にすぐわかります。また、パソコンから予定を登録して、出先ではスマホで確認するなど、いろいろなデバイスからアクセスできるのも便利です。
パソコンで開いたGoogleカレンダー。左側の「マイカレンダー(案件)」は色別に表示できて視覚的・直感的に把握できる。
○今また紙の手帳へ
「アプリは便利!」と言いながら、ワーク・ライフ・バランスの変化に伴い、実はここ数年は紙の手帳を使っています。
子供が産まれ、その成長につれ、子供に関する予定が増えました。行事、PTA、面談、通院などピンポイントの「点」で入る予定です。お恥ずかしながら私、結構なうっかり屋さんでして、この「点」の予定を忘れてしまうことが多くありました。アプリのリマインダー機能が朝にお知らせしてくれても、仕事に集中していたり、下の子のお世話をしたりしているうちにすっかり忘れてしまって、「今日面談だったのですが」と学校から電話をいただいてしまったことも...。
そこで考えたのが、いつも目につくところにスケジュール帳を置いておく作戦です。薄手のA5サイズのマンスリー手帳に仕事と家庭の予定を書き込み、キッチンのいつも目に入る場所に開いて立てかけておきます。これで予定忘れが劇的になくなりました。子供が口頭で伝えてきた予定などもすぐに書き込んで、予定漏れも減りました。
キャパを知って案件数を調整する
自分のキャパシティを見極めるのはとても難しいですが、いろいろ試してみて、どのあたりが限界かを知っておくと受注する時の目安になると思います。
私の場合は、4つ以上の案件を同時に抱えるとポカしがちなのが経験上わかってきたので、基本的には「同時並行は3つまで」を目安にしています。でも、ときにはどうしてもそれ以上の仕事を引き受けることもあります。そんなとき気をつけているのは情報の混乱です。
似たような種類の仕事が重なると、予定やタスクを取り違えてしまうミスが起こりがちです。それを防ぐためにスケジュール帳を活用したり、案件ごとに進行チェックリストを作って確かめながら進めたりしています。
急なトラブルに備える
自分だけの予定で仕事を進められればスムーズかもしれませんが、家族が増えてくるとなかなかそうもいきません。子供の急な病気はよくある話で、特に急ぎの仕事があるときに限って熱を出したりするのは「あるある」ではないでしょうか(本当に不思議!)。
可能な場合は、そうしたトラブルが起こりうることを織り込みつつ、最初の予定を立てています。そして「明日どんな・トラブル起こるか・わからない」という標語を胸に、期限前に終えるつもりで作業に当たります(いつも何かに追われてる心の焦りはありますが...)。
他にもいざという時のために、子守りを頼める家族や親戚へ根回しをしたり、ファミリーサポートやシルバー人材センター、病児保育や病後児保育など、使えるシステムを調べて登録したりしておくと安心だと思います。
それでも「どうしてもムリ...」なときは
万策尽くしてはみたものの、どうしても難しいとなったときは、必ずクライアントに相談します。「できない言い訳」なのではなく、現状の中でどのようにするのがプロジェクトにとってベターなのか、打開策や代替案を見出すために、自分の現状を正直に話します。もっと言えば、ニッチもサッチもいかなくなる前に、問題がありそうなときはできるだけ早めに伝えておくようにしています。
それにより、仕事そのものを別のワーカーにスイッチされることも考えられますが、プロジェクトが遅れたり、頓挫したりという最悪の事態は回避できるはずです。そこで生まれるクライアントや仲間との信頼関係もあると私は信じています。
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私のスタートは「既婚子無し在宅ワーカー」です。その後、妊娠、出産、子供の成長に合わせて、ライフスタイルや環境の変化とともに仕事のやり方・管理も変わってきました。今後、親の介護や自身の健康についてのタスクも加われば、さらにまた変化するかもしれません。そのときに自分なりの仕事管理のベースがあれば、柔軟に対応していけるのかなと思っています。
「バリバリ系」ではなくて「細く長く系」在宅ワーカーの経験談で恐縮ではありますが、何かの参考になれば大変嬉しいです。そして、同志ワーカーのみなさんの仕事管理術もまたいろいろ知って自分に役立てたいなと思っています。
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