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教えて!ごとう先生

書き順の大切さは、どう伝えたらいい?

子どもの勉強で頭を抱えているママたちへ。長年子どもたちを指導しているごとう先生が、すっきり解決してくれます!

後藤 武士 先生:1967年(昭和42年)岐阜県生まれ。青山学院大学法学部卒。日本全国授業ライブ「GTP」主宰として、北海道より沖縄・石垣島まで、児童、生徒、父母、講師、教師、会社員を対象に講演。また新進気鋭の若手教育評論家、最強教育指南役としても活躍中。 ⇒オフィシャルサイト ⇒後藤武士先生 著書一覧

~後藤先生メッセージ~
実現可能で、子どもの性格・適正にあった経験的な裏付けをもった学習法を指導したいと思っています。ときには厳しいことも申し上げますが、すでにご定評いただいている救いのあるアドバイスを心がけます。夢を妄想としてしまうのではなく、 数年後の姿とできるよう、一緒にがんばりましょう。

qa110525.gif小学2年生の男の子です。漢字の書き順が違うと注意すると、「だって形が合ってるからいいじゃない」と言います。もっと書き順を重視して書かせるために、説得力のある話し方を教えてください。

(HN:ネフェル)


きれいな字を書くために書き順をマスターしよう

●書き順を守ると字がきれいに書ける!
 「書き順」の実用的な価値は、かなり薄らいでいます。学生以外の多くの人にとって、文字は「書く」ものではなく「打つ」ものになってしまいましたし、入試で書き順を出題するのは、一部の都道府県と私立だけ。書き順の現世利益的な価値は、正直、高くはないでしょう。  ですから、書き順の重要性を説くのは簡単ではありません。が、そもそも書き順というものが存在するのには、しっかりした理由があるはずです。その理由は、漢字を書き順のとおりに書いて、めちゃめちゃな書き順のものと比較するとよくわかります。そう、書き順を守ると、比較的きれいな字が書けるんですね。書き順をマスターする最大の目的でありメリットは、「きれいな字を書けるようにする」ということになります。
●毛筆を使って実感してもらおう
 とはいえ、小2レベルの漢字だと、漢字自体が平易なので、めちゃめちゃな書き順で書いてもそこそこ見られる字になってしまうという現実があります。そこで、書き順のメリットを実感してもらうのに、ふたつの工夫が必要です。ひとつめの方法は、もう少し上の学年で習うちょっと複雑な漢字を、2通りの書き順で書いてもらうこと。覚える必要はありません。その場で指示するか、あるいは、一緒に書いてみればよいのです。もうひとつは、毛筆を使うこと。漢字は、もともと毛筆で書かれたものです。毛筆だと、間違った書き順では字がきれいに書けないし、手が墨だらけになってしまうことも。これなら、書き順を覚えるメリットが大いに実感できると思います。
●きれいな字を書くメリット
 そして、小2の男の子では難しいかもしれませんが、きれいな字が書けるメリットを説くのもよいでしょう。きれいな字ときたない字をふたつ並べて見比べるとよいかもしれません。きれいな字が書けることのメリットは、実社会ではとても大きいものですが、小2ではわかりにくいでしょうから、感覚的に訴えるとよいでしょう。書き順には法則性がありますから、最初の頃に面倒がらずにマスターしてしまえば、後が楽です。今、書き順の大切さが伝えられるのは素敵なことですね。
回答は質問いただいた文面から推測できる範囲でアドバイスさせていただいたものです。 したがって私のアドバイスが最善とは限りません。実践に関しては使える部分をアレンジして各自の責任でお願いします。 ・・・後藤 武士

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