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在宅ワーカーデビューしたら環境を整えたくなるのが人情。広〜いデスク、疲れにくいチェア、パソコンは最新のノートブック。文房具もデザインにこだわりたいな。屋号入りの封筒も作ろうかしら。全部揃えると......私の報酬額ゆうに超えてますけど？

こんにちは、在宅ワークを始めてから「仕事するってお金がかかるのね」と、ようやく気付いたがーこです。

前に「暑さ対策」ということで冷房費を抑える地味な努力をお伝えしましたが、実際には仕事にかかるお金は他にもいっぱいあります。そして、フリーの在宅ワーカーなら、そのほぼすべてを自分で負担することになります。

在宅ワーカーになった当初は、会社に縛られない自由なスタイルが嬉しくて、理想の仕事環境をウキウキと夢想していました。ですが、いざリアルな自分の稼ぎと向き合ってみると、贅沢していられないと身の丈を知り、いろいろと節約方向へシフトしていくのです。

シフト①　消耗品は消耗させない

筆記具、封筒、付箋などなど、文具類は仕事をする上で不可欠なもの。ですが、消耗品の文字通り、あれよあれよという間に無くなります。単価は安いといえども、塵も積もればソコソコの金額になりますよね。

そこで、なるべく使い捨てずにリサイクル。例えば、封筒は他所から来たものを使い回したり、書き込みのない付箋は剥がして再利用したり、チマチマと努力をしています。

また、使用に不都合がない範囲で安いものに変えることも。ボールペン類は替え芯に、紙製の封筒はPP封筒にシフト。少しでもコストを抑えるように工夫しています。

シフト②　特定のモノにとらわれない

かつて会社で使っていたパソコンには、某有名なオフィスソフトがもともとインストールされていて、疑問の余地なくそれを使っていました。ところが、自分でそうしたソフトを揃えるとなると、とても高額になることを知りビックリ。それでも初めは「必要だから仕方ない」と諦めて、高価なソフトを使い続けていました。

しかし、いろいろな会社やフリーランスの方とお仕事をさせていただくうちに、みなさん様々なメーカーのオフィスソフトを使っていると知りました。某有名なオフィスソフトとの互換性がありながら無料で使えるものもあり、いろいろと活用しています。

シフト③　「買う」以外の選択肢

仕事で専門的な資料（書籍）が必要なことがあります。専門書というのはとにかく高価で、しかも近所の本屋には無く、交通費をかけて電車を乗り継ぎ、大きな書店に行かねば手に入りません。

そこで活用するようになったのが図書館です。地元の図書館はもちろん、そこに蔵書がなくても、他市や県立の図書館から取り寄せることも可能。貸し出し期限があることや取り寄せに時間がかかったりということもありますが、一方で絶版になった貴重な資料を手にすることもできます。しかもタダ！ 今では専門書に限らず、仕事絡みの資料はほとんど図書館で借りています。

だが、交渉の余地はある（はず）

「在宅ワーカーってこんなにいろいろ経費がかかるのか......」と暗い気持ちになった方もいるでしょう。けれど、必ずしもすべてを自分で負担するケースばかりではなく、ソフトウェアや書籍など業務に必要なものがある場合は、購入実費を報酬に上乗せしてもらったり、現物を支給してもらったりすることもありました。ひとまずクライアントに相談してみるといいかもしれません。

在宅ワーカーはケチなのか？

ここまで読んで「みみっちい話だな」と思われたアナタ！ 私も非常に同感です。

実は、私が実践している経費節約ワザの多くは、会社員時代に先輩がやっていたものです。それを隣で見ていた当時の私は「なんだかケチくさいな」と思っていました。それが、在宅ワーカーとなってコスト意識が芽生えた今、その先輩をリスペクトせずにはいられません。

金額の多少にかかわらず、成果の分だけキッチリ得られる在宅ワークの報酬を、私はとても尊く愛おしく感じます。そのお金は無駄遣いしたくなくて、自分にとって本当に価値あるものに使いたいと思うのです。とにかく経費節約が正義と言いたいのではなく、例えば、デザイナーズ文具を揃えたり、屋号入りの封筒を作ったり、それが仕事のモチベーションや効率化に繋がるならば、それはまさに価値ある使い方ではないでしょうか。

さて、私はといえば、コツコツ節約して得た在宅ワークの利益で、価値ある推し活に勤しんでいるのですよ。えへへ。（注：推し活は経費になりません）

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