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どうする妊娠出産!? 在宅ワーカーの産休問題
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赤ちゃん授かった〜♪ お仕事整理して出産準備に入らないとね〜♪......って、在宅ワーカーって「産休・育休」あるんだっけ?
こんにちは。在宅ワーカーになってから3回の妊娠・出産を経験してきたがーこです。
自営業やフリーランスの在宅ワーカーには、今のところ公的な産前産後休暇の制度はありません。妊娠中や出産後の仕事をどうするかは、本人と赤ちゃんの体調次第というところ。また、会社員なら適用される育児休業給付金も受けられないので、経済的な事情も関係してくると思います。
つまり、在宅ワーカーの産休は人それぞれ。今回は1つのケースとして、夫の扶養に入りつつ在宅ワーカーを続けている私の出産前後の仕事事情エピソードをお話しします。
初めての妊娠......忘れられない一言
1人目の妊娠は20年前、本格的にフリーの在宅ワーカーになって間もない頃のことです。タイミング的に仕事の切れ目も合って、早めに仕事をストップ。妊娠4〜5か月くらいには手元の仕事はすべて完了していたと思います。例えば、労働基準法で定められている産前休業の6週間と比べても、かなり早い時期の自主産休でした。
そんな折、ありがたくも新しい案件のお声掛けをいただくことがありました。しかし、当時は初めての妊娠ということもあり、きちんと業務を遂行できるか自信がなく、お断りしてしまいました。
その時に先方から言われたのが「私の妻は出産ギリギリまで仕事していたので残念です」という一言。奥様は、妊娠中は手持ち無沙汰であまりやることがなかったので、出産間際までお仕事をされていた、とのことでした。おそらく、私にお声掛け頂いたのも、時間を持て余すようなら、仕事をしていた方がお金になるし気も紛れるでしょう、というお気遣いだったと思います。
結果で言えば、私の初めての妊娠出産は順調で、「あの仕事をお引き受けできたな、やれば良かったな、やっていたらその後のキャリアも違っていたかな」などと思わなくもありませんでした。けれど、同僚がいないフリーの立場で、もし体調を崩したら誰が仕事を引き継ぐのかという心配や、そのせいで無理をして万が一赤ちゃんの身に何かあったらどうするのかという不安が強かったのも確かです。
時を経て3人目、在宅ワーカー10年目の産前産後事情
時は流れ、在宅ワーカー10年目で3人目を妊娠しました。自身の年齢は40歳になろうというところ、上の子たちは小学校高学年で思春期の一歩手前です。高齢出産のリスク、里帰りも難しい......状況的には1人目の妊娠よりも厳しいはずが、量を減らしはしたものの仕事を完全にストップすることはありませんでした。なぜか? 夫が育休を取得したのです。
3人目の出産に関しては、予防接種にしろ、育児ノウハウにしろ、10年違うと育児の常識ってこんなに変わるのかと驚くことばかりでした。中でも特にインパクトがあったのは、男性の育休取得制度です。感動すらしました。
育休中、夫の収入は減ってしまいますが、量を減らしながらでも自分の仕事を続けられたのはありがたかったです。フリーの在宅ワーカーにとって、継続していただける案件、クライアントとのご縁が途切れないことは、仕事を継続する上で価値があることだと思っているからです。
産前産後の働き方はケースバイケース
仕事のことは気になりつつも、初めての妊娠への不安が大きく、早めに仕事をストップした1人目。そして、夫の育休を利用して、シームレスに自分の仕事を続けた3人目。まるっきり違う産前産後の経験ですが、どちらも選択できたのは在宅ワーカーゆえかもしれません。
何かの規定があるわけではない在宅ワーカーの産休事情。どう判断して何を選ぶのか、よく言えば自由度は高いですが、選択を誰のせいにもできない重みはあります。
これから妊娠・出産を迎える同志ワーカーのみなさんも、たぶんいろいろ悩まれると思います。私の個人的な経験談ではありますが、何かの参考になれば幸いです。
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